■気楽に便利に・・・オーストラリアでもインターネットしましょ!
 
せっかく自分専用の高性能ノートPCをお持ちでも、移動先でのインターネット接続を躊躇される皆さんがまだまだ多いみたいです。携帯メールみたいな仕組みも存在しますが、豪州国内では日本語を使うのに少々の不便さを感じますし、携帯電話回線を介してインターネット接続すると、オーストラリアは料金が高いしスピードも超遅い(だから、これは車内用か非常用)。

移動先での仕事や各種インターネット通信も、ホテルの個室で使い慣れた自分専用のノートPCを使ってオフィスや自宅の書斎同様のローコストでやりたい放題に・・・っていうのが理想ですよね。以下は手持ちのリソースと、ちょっとばかり『IT先進諸国』に遅れをとってしまったかのような豪州インフラを手軽にフル活用するための初心者向け一例(アイデアの一つ)です。

オーストラリアのACラインは240V(±5%)ですから、日本からお越しの皆さんはPCそのものや付属機器、AC→DCアダプターなどのAC側入力電圧対応をご確認の上でご使用ください。最近の国際型AC→DCアダプターは100V〜240Vまで切替ナシで対応する製品が多いようです。

VKコンセントの形状は左上写真の通りですが、下側の縦穴はアースとなっています。電気製品によってはアース端子が省略された『ハの字型』のプラグも多いです。サイズ(端子間隔)が日本のACプラグと似ていますので、99%の場合は日本仕様のACプラグをペンチなどで注意深くハの字型に曲げただけでピッタリとフィットします。ただし、豪州家電規格で認証されていない製品をACラインに直接つないだ場合の火災や感電などの事故については、保険金が貰えないなどの問題が発生する恐れがありますので、覚悟の上で実行されてください。

日本から、PCそのものを持ち込まれる時に注意が必要なのは上記のAC電源電圧に加えてモデムの互換性です。PCに内蔵、もしくはカード式のオーストラリア規格でも使えるダイアルアップ接続対応モデム(最近のモデムは多くの国の標準電話システム規格互換製品が多いようですが・・・一応、要チェック)であることを事前に確認しておいてください。上の画像はほんの1例ですが、モデムの使用国設定を変更しないと異国システムのダイアルトーンを検出できない場合があります。

個人使用の中古PCに関しては、所持者本人の使用で台数が多くない限り手荷物としての入国持ち込み時に課税されることは滅多にありません。
 

短期滞在の場合は、日本のプロバイダーアカウントを使用しての海外ローミングが一番です。無料接続的なサービスも存在しますが、ややこしい英語での無料アカウント取得や短期間のユーザー契約は厄介なだけですし、短期間だけの有料加入で海外のISPにクレジットカード番号を残したまま帰国するのもちょっと・・・です。

日本をベースとする大手プロバイダーの大多数が、各オーストラリア大都市に日本国内のアカウントでローミング使用が可能なローカルアクセスポイントを確保している模様です(それなりのローミング接続料金を課金される場合が多いですが・・・)。 初級レベルの方の実際の接続方法については、後述する『接続テクニック情報』を参考にしてください。

ローカルのアクセスポイントにダイアルアップ接続した場合の電話料金は特別な場合(滅多にありませんが、ホテルルーム内電話使用のガキ大将ルールなど)を除いて通話時間無制限の一通話あたり20〜30円くらいですから何時間接続していてもこの点は安心です。リスト上は同じ市外番号でも市内通話地域と市外通話地域がありますので、この点だけご注意ください(300Kmも離れたキャンベラとシドニーですら、市外番号は同じ(O2)/当然高価な時間課金制市外通話です。よってダイアルアップを、『市外番号をダイアルしないように設定しておくのが安全策』となります。

有料サービスとなりますが、お仕事で世界中を頻繁に駆け巡っておられる方(通信費を経費計上可能な恵まれた皆さん)にとっては、日本語での説明や『現地アクセスポイント検索ソフト:GRICdial』などのサービスがあるGRICが、ARA自身があれこれ体験してみた限りでは現在のところ手軽で便利なシステムとしてオススメです。よく海外旅行に出かける仕事や趣味の仲間達などで相談して、一人頭で割った年間基本料金以外は『受益者負担制』として一つのアカウントをみんなでたらい回し、、、使用コストを下げているなりすましアンカバー的活用も多いとか(笑)。

 
オーストラリアでも、Cable/ADSLなどのブロードバンド接続が徐々に浸透していますが、爆発的人気を誇る日本と比べるとまだまだ『料金が高い』、『不安定でトラブルが多い』、『月間リミット+超過料金制が多い』、『ベストエフォートの公称速度が遅い』など、評価が分かれるところです。よって、個人使用で、マルチメディア送受や大きなファイルのやり取りをしない場合、一般的な56Kダイアルアップ接続のデータ転送量/接続時間無制限アカウントの方がコストパフォーマンスに優れているかもしれません。一般家庭用のISDN接続は皆無に等しいですが、気になる電話料金は『一通話あたりの市内通話時間制限ナシ』ですから、24時間テレホみたいなものです。

地域密着型の中小プロバイダーを経由するダイアルアップ接続も決して悪くはないのですが、例えばTelstra/Bigpondのような豪州全土をカバーする旧国営電話会社系プロバイダーのダイアルアップアカウントにすれば、豪州全土共通アクセス番号(例えば0198 308 888)によってオーストラリア中のほとんどの都市で時間無制限ローカルコールの通話料でインターネットに接続可能です。

ダイアルアップインターネット接続専用の電話番号の取得時に、電話会社によって呼称が違いますが『Duet』(上記Telstraの場合)とかの『一組の電話線で2つの電話番号を割り当てるシステム』を指定して、電話線そのものを増設しなければ工事費や月々の基本料金が安く上がります。

大都市には、日本語で契約したり相談できる小規模の日系現地プロバイダーも数社ありますが、総合的パフォーマンスを優先するか、気軽に日本語が通じるメリットを重要視するか・・・意見が割れるところです(業界内に知り合いが多いのではっきり言えない=笑)。
 
ノートPC持参型海外ローミング組はもちろん最初からそのつもり、現地アカウント+持ち運びが手軽なノートPCをお持ちの方もVKでモバイルインターネットをやってみましょう。各地のアクセスポイントが異なる電話番号の場合は、それぞれ判りやすい名前をつけて、PCの『ダイアルアッププロパティー』を地域別に分けて設定しておきます。市内通話のダイアル時に、その地域の市外番号を付けてダイアルしてもきちんと接続できます。

携帯電話・PHS公衆網/公共ホットスポット的なインフラやPDAなどの純モバイル端末を使用した『純粋なモバイル接続』に関して、オーストラリアは前記の通り『高い』『遅い』『不安定』の三拍子が揃っていますので初心者レベルですとまだまだ手に負えません。ここではノートPCによるアマチュア的表現で言う『半固定移動有線運用?』を便宜的に『モバイル』と呼んでいます。

(←1例)コンパクトで安価な『回線チェッカー(モデムセーバーなどの名称)』を見つけたら購入しておきましょう・・・外出時のみならず社内/自宅内のあちこちを持ち歩いて違った電話ソケットから初めてダイアルアップ接続する際にモデムをトラブルから守るために重宝します(目安は2000円〜6000円)。

大手プロバイダーの海外ローミングを使用すれば、エクストラコストはかかりますが、世界中でその地域のアクセスポイントを通じてメール送受などが簡単にできます。海外の旅行先でインターネット接続をするための『各種アダプターキット』もあちこちで売られるようになりましたが、滅多に使うチャンスがないようなアダプター類まで同梱されていてかさばるし高価。長期滞在でしたら、必要最低限の必須アイテムだけを低予算で揃えて、まず『慣れ親しんだオーストラリア国内』で修行を積まれることをお勧めいたします。
 
※たまにはPC用のモジュラーソケット(RJ-11系)を壁に備えた気の利いたホテルやサービスアパートメントがありますが、現状ではあまり一般的とは言えません。
『デバイス側がRJ11プラグ、壁のソケットに挿す側がオーストラリア一般住宅では標準規格とも言えるフラットタイプ電話プラグの接続コード』は手軽に入手可能です。(→)
 
オーストラリア国内にもあちこちにインターネットカフェがあります。使用料金もそんなに高くないので、世界中からの旅行者達に人気があって大都会や有名観光地の目抜き通りにも数が多く、結構繁盛している様子です。ここでの一番の問題は『日本語対応/互換性』。中には『日本語OK』のインターネットカフェもあるのですが、そうでない環境下では持参の日本語ノートPC(FDD付)が役に立ちます。

規定の料金さえ払えば誰もがインターネットアクセスできる公衆端末(?)は言わば『両刃の剣』です。日本国内・海外を問わずに、現状では悪意を抱いて何かを企んだ顧客が一人でもいれば、結構簡単にトロイの木馬系・『キーロガー』などの盗聴プログラムを仕込むことが可能なインターネットカフェがほとんどなのです。銀行口座の詳細やクレジットカード番号などが店の管理者も気がつかないうちに盗聴者に筒抜けになってしまう危険性も考えられますから、インターネットカフェなどに設置された公衆的端末をお使いの折は使用目的・方法に十分にご留意ください。

比較的安全な持参ノートPCにLAN接続機能が付属している場合は、遠慮なく自分のノートPCをネットワークに接続させてくれるかどうかを尋ねてみましょう。店によっては同じ料金で、空いているLANポート経由で接続させてくれます。それが無理な場合は、持参の日本語ノートPCの適当な日本語エディターで作ったファイルをFDに保存して持っていって英語端末から『添付ファイル』としてEメール送信します(上記のセキュリティー関連で、許可なくFDD使用禁止の場合があるので要確認)。通常のPOPアカウント以外の、@hotmailや加入ISP提供のウエブメールなども活用されているのでしたら、あらかじめ通信相手に頼んでおいて日本語メールの受信も添付ファイルで行って、FD経由で持参のノートPCに取り込めば一番簡単。

▼この場合(英語PC経由日本語添付ファイル送受)の要注意点:
 
  • メールの送受アドレス・サブジェクト・タイトル・本文を半角英数字だけにすること
  • 文字・画像を問わず、添付ファイルの名前を現地使用英語端末のOSやメーラーでサポートされているフォーマットにすること(8文字以下の半角英数小文字のみにしておけば、まず大丈夫です)。
  • 公衆的PC端末にID/パスワードなどの個人情報を残さないようにするのはインターネットカフェ利用の基本です。使用後は、必ず履歴Cookieなどの消去を確認しておきましょう。
 
ホテルなどでも、個人でインターネット接続ができない場合は、あらかじめフロントに空FD(正体不明のファイルが入っていると嫌がられる場合あり)を渡して頼んでおけば、ホテルのメールアドレス宛てに届いた宿泊客宛ての『半角英数字タイトルの日本語ファイル』をFDに落として郵便物やFAXと同じように手渡してくれるところが多いです(ホテルのメールアカウントから添付ファイル発信もOKが多い)。

ホテルが宿泊客のために開設しているビジネスセンターや現地ホームステイ先/出張先現地企業で英語専用インターネット端末しか利用できない逆境下(笑)でも、日本語ノートPC持参の方でしたら上記の方法で日本語文書の送受がなんとかなる場合も多いですから『裏ワザ的非常手段』として心の片隅に留めておかれるといいかも・・・ね。
 
▼これから先が『インターネット素人プラス』への必要資材+基本ワザです
 
▲2wayアダプター
1:オーストラリア中に多数のチェーン店を展開する電子オタクパーツ屋のTANDYDick Smithなどへ行って、電話用モジュラープラグの二股分岐ソケット(モジュラープラグ1個がついた電話線の反対側に二股ソケットが付いているのが万能)を買ってきます(10ドル位かな)。これは、ほとんどの『近代的』ホテルの内線電話をインターネット接続にも共用するための小道具です。標準規格の電話モジュラープラグ以外の場合、モデムセーバー的な小物(モバイル上級者には必須アイテム:超小型電話線チェッカー/2000円〜6000円位)を用意していない初心者の皆さんは手を出さない方がいいかもしれません(フラットソケットの場合、ごく稀ですが、結線の状況によってはモデムを壊します=実体験者あり)。

2:ホテルの部屋にある電話機の後ろ側、もしくは裏側に差し込まれているモジュラープラグを引っこ抜いて、さきほど小道具として用意した二股ソケットと差し替えます。

3:二股モジュラーソケットの片方に引っこ抜いたばかりの電話線を差し込めば、ホテルの電話は再び動作するようになります。

4:空いている側のソケットに、ノートPCのモデムにつながるモジュラープラグを差し込んで並列接続します。

(↑)・・・と、ここまでがハード面のセットアップ。
 
▼ここからがアマチュア的な初級実践テクの解説です
 
1:ホテルによっては、外線へのダイアルが[0]だったり[9]だったりしますから、PCのダイアルアッププロパティーには外線接続番号は設定しないでおきます。

2:モデムや設定によっては、外線のダイアルトーン受信を待たずして外線接続番号とダイアルアップ接続番号が連続送信されてしまうので、ホテル側の交換機の動作がスローな場合、外線に切り替わる前にダイアリングがどんどん進んでしまってダイアルアップ接続できませんので外線接続番号をダイアルアップのプロパティーそのものに設定するのは時によってはナンセンス・・・なのです。

3:PCを起動して、目的の地元アクセスポイントや全国共通ダイアルアップ接続を準備完了状態にしておきます(外線接続後、ボヤボヤしていると切られちゃう場合があります)。

4:先ほど並列接続したホテルの電話機を使って外線ナンバーだけ(例えば0)をダイアルします。

5:外線のダイアルトーンが聞こえたら、すかさずPCのダイアルアップをクリック!

6:ノートPCが目的のアクセスポイントに接続してログオン中なのを確認してから、電話機の受話器を静かにそ〜っと戻す(接続中にテレビや話声、etcの雑音が入ったり受話器をガチャっと乱暴に戻すと接続ができなかったり切れる場合があります)。

(↑)これで、自宅やオフィスと同じように滞在先ホテルからもインターネットが自由にOK。PCのモデムを[切断]にすれば、ホテルの電話も、ノートPCにインストールされているインターネット接続の必要がない各種アプリケーションもそのまま使えます。
 
▲RJ-11タイプのモジュラープラグ
■文章で表現するとややこしそうですが、実際にやってみれば超簡単です。私がシドニーやメルボルン出稼ぎ時にいつも泊まっている安ホテルなどは、ルーム内電話機の後ろ側を覗いてみたら[Digital/Data]とマークされたソケットがひっそりとついるのを発見(ホテル側からは何のインフォメーションも出てない)。そこにモデムからの日豪共通規格のモジュラープラグを差し込むだけで接続できますので二股ソケットは必要ありませんでした。しかも、ノートPCを市内のアクセスポイントに接続してインターネットをやった場合に限って、何回・何時間接続していても通話がカウントされずにチェックアウト時に電話料金が一切チャージされません(なぜだろう?!まっ、有難いからいいか・・・笑)。


これで、地球規模でのタダ同然音声通信、文字チャット、各種ファイル転送、Eメール、ウエブブラウジング/メインテナンスなど・・・何でもござれの『ホテルルーム内モバイルオフィス』がセットアップ完了となります。ちょっとしたコツをつかんで慣れてしまえば、セットアップに5分もかかりませんよ!
 

 

※ホテル(例えば、シドニーのカジノホテル)によっては気の利いた最新型交換機を設置してあるので、机横の壁のモジュラージャックに接続していきなり外線接続ナンバー込みのストレートダイアルアップでもバッチリOKという有難い状況もあります。モデムによっては『外線のダイアルトーンを待ってダイアル作業を続行』などという設定が接続ごとに可能な場合もあります。それぞれのPC設定や環境に合わせて皆さんそれぞれが自分なりの接続ワザをアマチュア的に開拓されてください。

※最近ではオーストラリア国内でも、ブロードバンド接続されたイーサネットLANがルーム内使用できるホテル(例えば、キャンベラカジノのホテル・クラウン)も増えてきました。 『1日使用無制限でいくら』とか『1時間いくら』とかの有料サービスが多いみたいですから、使用料金をご確認の上、懐具合と相談の上でのご利用をお勧めいたします。使用目的にもよりますが、時間課金のダイアルアップ海外ローミング接続を利用するのなら、このブロードバンドのイーサネット接続の方がコストパフォーマンスに優れる状況も発生しますので滞在予定ホテル選択時のチェック項目追加に価します。

 
 ■おしまいに・・・
 
このページは、技術的には世間に自慢できるような知識など持ちあわせていないに等しいARAが自分自身の体験に基づいて作成したものですので記述内容に誤解・感違いなどがある可能性もあります。VK訪問/滞在するインターネット初心者の皆さんに、いつでも・どこでも、お手持ちのPCとインターネットを手軽かつ存分に活用していただくための<VK発・素人情報>の提供に過ぎません。『特定企業の宣伝』をするとかの他意は全くありませんので、その点をご理解戴ければ幸いです。
 
Last updated: March/02