■飛び交う電波を巡る社会環境は変遷しています、オーストラリアでは・・・。
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先進諸国では電磁波の人体に与える影響に関する議論が盛んでしたが、ついにオーストラリアでは過去数年間にわたる公聴や研究機関からの意見・国際情報収集、専門家たちによる議論などの準備期間を経た具体的遵守基準とガイドラインが公布されました。2003年5月末には一般業務用無線局や放送局はもちろん、有効ライセンスを持つすべてのアマチュア無線局にも、A4紙6ページにもわたる『重要通達』がもれなく郵送された現実を考慮すると、今まではこの問題について関心の薄かった一般VKアマチュア各位も一応は内容に目を通して気にかけておいた方が良さそうな社会環境の変遷です。
 
一般社会で暮らす限り、個人それぞれの電磁波被曝許容量に関しては例えどんな電磁波虚弱体質(?)に生まれようが『製造物責任法=PL法』などが適用されないのは言うまでもありません。ペースメーカー使用者などの特殊な場合を除けば、一般家電製品などに通用するRF混入対策用のさまざまなデバイスを通常は人体に埋め込む訳にもいきませんし、RFシールドを特定の虚弱体質人物に施すわけにもいかないでしょう。電(磁)波を輻射するすべての機器が、『対ヒト』に関する限り、ひと昔以上に状況によっては無過失責任を問われるかもしれない時代がやってきた・・・とも考えられます。
 

この通達を受け取ったVK在住JARAメンバーからも早速問い合わせがありましたし、現在有効なVKコールサインを所持する皆さんや、近い将来にVKアマチュア局を開局してみたいと計画中の皆さんへのご参考として、簡単な(・・・というか、いい加減かも、Hi!)日本語訳を含めて今回の公布内容からかいつまんで(アマチュア局関連部分のほんの抜粋)をご紹介します。
管理人・ARA自身、『重要通達』を熟読する時間もなければこの分野に関する専門知識や日・英専門用語はもとより基礎英語力そのものがかなり怪しいので、内容にはあんまり自信がありません。どなたか得意な方がいらっしゃいましたら、ヘルプのほど・・・よろしくお願い致します。

 
『電磁波被曝防護基準(?)を満たしているかどうか・・・』この測定・判定方法ついては、正確さを期そうとすればするほど、一般人にとっては『かなりややこしい』計算式や環境条件調査などが必要ですので公的に認められた測定・判定機関がその職務を有料代行してくれます。
同じ1枚のライセンスでも、無線局それぞれの設置環境や送信装置・アンテナシステム、多岐にわたる運用周波数・モードなどが商業目的の放送局や一般業務局と比較してかなり『変動的』な一般アマチュア局の場合はそれに関わる『手間や経費』も大きな問題となってのしかかります。
 
今のところ、一般的な個人アマチュア局運用に対して新しく誕生した『EMR基準違反(?)』に関わる具体的罰則に関しては『前例』も皆無で釈然としていない模様です。
ただし、ACA側の説明によれば『このような防護基準が一般社会に公布・認知された以上、保険会社が支払いを延期したり、何らかの理由で裁判沙汰になったり、因果関係を追求されて民事的に損害賠償などを求められる可能性は大いにありうるから・・・関心を持って注意を払うに越したことはないでしょう』だそうです。単なるイチャモンや被害妄想的なクレーム、真面目な誤解(?)などから自局(+免許人)を守るためにも、各アマチュア局が自分の無線局設備や運用形態に合わせた防護基準遵守のあらましを理解・把握・記録⇒適合していない部分が見つかった場合は対策しておく必要があるのではないか・・・というアドバイスでした。
 
VKアマチュア局の監督官庁であるACAは、アマチュア側に好意的に対応してくれています。偏った情報と知識+必要以上に神経過敏になりがちな一部の民間環境問題研究グループの皆さんや善意の一般市民達、現実離れした極端な条件下での実験室データを振りかざして電磁波が人体に及ぼす危険性を一方的に謳い上げる学術的研究者達、福祉・健康・環境+通産関連の諸官庁や公的組織との対応や意見調整に追われながら何とか現状に見合ったそれなりのルールを作って『電波ユーザー』達の既得権利と国民の健康管理双方のバランスを保とうと努力するACAの姿勢は評価できます。
 
現在〜将来の究明によって新しい事実・因果関係が判明したり、様々な条件下での安全性がなんらかの方法で証明できた時点で今回の防護基準はそれに従って改訂される模様です。無線局とは直接関係のない隣家の住人達や一般社会の皆さんはもちろんのこと、アマチュア局の運用を楽しんだり各種業務無線局や放送局に勤務する皆さんご本人やご家族の健康や傷病問題に関わるかもしれない問題だけに『そ知らぬ顔』で見過ごすことはできないかもしれません。
 

アマチュア局は、一般の放送局や業務局と違って例え大きな目立つアンテナがあったとしても運用時間や送信周波数/送信パワー/送信モードもまちまち、お目当て局を探しつづける受信だけだってアマチュア無線の伝統的な運用方法の一部です。道路すれすれや隣家との境界線ぎりぎりまで『受信専用アンテナ』を張り巡らしてある場合もあるかもしれません。でも、それは『こちら側の事情』であって、専門的な知識に疎いまま電磁波被曝による何らかの健康障害発生の可能性を恐れる一般社会の善意の皆さんにきちんと理解&納得していただくことは一介の庶民アマチュアレベルでは『至難のワザ』と言えるかもしれません。

 
この新しい世の中の動きが、これからのVKアマチュア無線の健全な進歩と発展にとってプラスになることはあっても、大きなマイナス影響を与えないように願ってやみません。
 
※ところで、HF帯やV/U/SHF帯のビームアンテナ、、、、永いこと漠然と使っていましたがこうしてビーム方向への輻射電力を実際の『数値』にして眺めてみると・・・結構な威力なんですねぇ。利得をどんどん増やしていくうちに『この計算機まともに動作していないんじゃないの?』とかの不安も・・・▼
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