■楽しいトラブルフリーの運用を・・・
【ご参考:EMR・電磁波被曝防護基準/2003年5月】
 

■ID送信について:
交信内容はどこの国の言語でも構いませんが『ID送信だけは英語で行うこと』がVK運用規則で規定されています。

When making a single transmission from an amateur station (other than an Amateur beacon station or Amateur repeater station), a licensee must transmit the callsign of any station being called, or communicated with, followed by his or her own callsign at the beginning and end of the transmission.

For a transmission that lasts more than ten minutes, the callsign must be transmitted at least once during each period of ten minutes in the transmission, by voice (using the English language), by visual image or by an internationally recognised code.


※日本ではスペイン語やフランス語など、英語以外の外国語によるID送信も許されている様子ですが、オーストラリア運用規則上の建前は英語オンリーですのでご注意下さい。


・・・とは言いましても、独特の豪州英語を使う移民大国・オーストラリアです。
<R><L><B><V>などの日本人が不得意とされている英語発音に自信がなくともお気になさる必要など皆無です。日本訛りの英語でも、中国訛りの英語でも、この国では『立派な英語』と認めてもらえますし、通常はバカにされることも見下げられることもありません。もちろん、まともな英語発音(?)が上手にできるに越したことはありませんが、運用規則に定められている『英語ID送信』に限ってはカタカナ発音でも『ブイ=ビクター』『アール=ロメオ』などと、国際的に認識されているフォネティックコードを使用している限りはまったく問題はありません。
 

■フォネティックコードついて:
国際的に認識されているグループの英語フォネティックコードは、通信状況が悪い環境下でも正確に文字や数字を伝える目的で使用されているのはもちろんですが、 英語を母国語としない皆さんも多く含めて一つの世界(業界)を共有している際に限られた条件下で、お国訛りが原因の伝送ミスを少なくする目的も含まれています。

『正しい発音』を心がけるのがベストであることは言うまでもありませんが、ICAOなどの国際的に認識されたフォネティックコードをきちんと使用している限り、発音に関して必要以上に神経質になる必要はない・・・と思われます。

※ACMAは、VK国内のアマチュア局に以下のフォネティックアルファベット/ナンバーの使用を推奨しています。移民大国のVKらしく、発音方法も示されています。ご参考にどうぞ!

【ACMA推奨フォネティックアルファベットとナンバー】

 
『各国お国訛りの英語を解さないヒトはインテリ(+国際人)とは呼べない』という、大変ありがたい風潮が確立されているマルチカルチャー国・オーストラリアに限っては、一部の日本人識者の皆さんが指摘されておられるような英語発音に関するご心配は無用です。

少し話題が脱線してしまいますが、『本来の技術チャレンジ/通信実験はもとより、国際交流/親善に活用されてこそのアマチュア無線用英会話』ですから気楽にやりましょう・・・。 ハム以外のオーストラリア一般社会やビジネス/社交界でも、出身国を連想させるお国訛りが滲む英会話発音について『それぞれ味わいがあって大歓迎、ヘンな国籍不明人よりもはるかに好感が持てる』と歓迎する識者達も沢山おられます。 『その国や地方の文化習慣や歴史などを十分に体験・理解していないヒトが発音や言い回しだけを付け焼刃的に真似ているのは不自然だし逆に誤解を招く場合さえも。外国語を話すときは自分自身のアイデンティティーを大切に・・・』と呼びかけている言語学者達も多いです。

英語を母国語としない人たちにとって、マルチカルチャー国家を世界に誇って標榜するオーストラリアでのコミュニケーションツールとしての英語は、発音よりも中身(話題)がまず第一に評価されるのです。
 
※JARA旧サイトから⇒【英語?・日本語?・カタカナ語?】
 

■QSLカードについて:
海外からのビジター局に宛てた受取人不在QSLカードが現地ビューローでトラブルになっている様子です。VK1〜VK8一般地域はもちろんのこと、特にリサイクルコールサインの使用頻度が高い各VK9エリアでのDXぺディション的運用で大量交信する場合には、その運用に限ったQSLマネージャやCBA、QSLビューロー用の本国コールサインなどQSLカード送付先を関連メディアに流したり交信中に判りやすくアナウンスしてくださるようにお願いします。

VK国内居住局専用に近いVK9/VK0ビューロに押し寄せる、運用者不明/受取人不在QSL(SASEを含む)の山にボランティア運営者から悲鳴が上がっています。

※ VK(WIA)の各エリア会員向けQSLビューローはすべてボランティアによる運営です。


 
 ■近所のVK局とは仲良くしましょう

日本との交信に夢中になるあまり、ローカルVK局からのコールを無視してしまうのは思わぬトラブルの原因になります。VKコールサインを得たら日本では大ベテランの皆さんでも『新人VK局』の仲間入りなのですから、交信の合間に英語でのID送信をお忘れなく。

いったんローカル局と仲良くなれば、アンテナ工事や電波障害発生時なども日本国内での新参者ハムに対するローカル局以上に親身になって助けてくれる皆さんが多いですし、ちょっとした補修パーツや工具なども借用することも出来ます。

週末のバーベキューやローカルミィーティングなどへのお誘いなどがあれば、お空以外でも新しいハム仲間の輪をどんどん広げられて下さい。

日本向けCONDXがどんなに良くても、ローカル局とおぼしきコールサインが聞こえたら 「とりあえずご挨拶」 して、コールサインと名前をメモしておくことです。
言葉や文化習慣の壁がありますので、日本にいる時以上に気を使っても損はありません。

隣近所との電波障害問題は、いったん話がこじれてしまうと言葉が良く通じない上に文化習慣・法律も違いますから、面白くない状況になる危険性が高いのです。 日本人もオーストラリア人も、ヒトとしての<心の基本>は同じです。日本では当たり前のコトが、言葉の壁、文化の壁に遮られてしまって思うように行かない場合もあるかもしれません。

「どうしたら相手に心を通じさせることが出来るか・・・?」 に日本にいる時以上に気を配ることが、アマチュア無線運用も含めて海外滞在を楽しく快適にする基本です。
 
オーストラリア全土のレピーターリストを見るにはここをクリック
 
 ■短期滞在の場合
 
▲VK2XT/ビルさんのシャックを訪問されたJA1EUT/向井さん

友人のシャックを訪ねての運用でしたら、シャックの持ち主の指示に従って運用するのが一番です。
オペレーターが自分に与えられた個人ビジターコールサインを使う場合は、他人の無線設備を借用していても法的には<局長扱い>になりますので要注意です。運用開始前に自分の所持資格に許された操作範囲をきちんと確認して、VK運用規則違反などがないように十分に気を付けて下さい。

ホテルなどからの運用でしたら、一番注意しなければならないのは電波障害とアンテナ設置にまつわるトラブルです。きちんとホテル側の運用許可を得てあっても、どんなにロケーションの良い場所・部屋に滞在していても、CONDEXが良くてJA局がジャンジャン聞こえていても・・・、他の宿泊客やホテル従業員から寄せられた仮設アンテナやケーブルによる美観や通行障害、騒音公害/電波混入発生の苦情の一つでユメも希望もない状態に陥ってしまう状況も往々です。

セットアップが完了したら、すぐに交信を始めたいと思う気持ちを抑えて、少なくとも自室のTVやラジオのスイッチを入れたり、内線電話をチェックしたり・・・。まずは電波障害の有無をチェックするのが楽しいDXバケーションの基本であることをお忘れなく。皆さんが寝静まった深夜になって、パワーアップやバンドチェンジをした途端に、電波が回り込んで火災報知機が鳴り始めた・・・などという事態が万が一にでも発生すればシャレにもなりません。

内線電話やBGM、TV共聴システムなどの配線が入り乱れている場合も多いですからコモンモードフィルターやフェライトコア(余分に)などの基本的電波障害対策グッズを日本から持ってこられることをお薦めします。アンテナのマッチングさえしっかりしていれば、コモンモードの対策と出力パワー調整で大抵の場合は何とか切り抜けることが可能です。

オーストラリアでは大都会といえどもハムショップが少ないですし、品揃えや価格も日本とは雲泥の差がありますから、各種障害対策グッズや小物部品は日本から 持ってこられるのが賢策です。

オーストラリアの宿泊施設はServiced Apartmentというスタイルも一般的です。通常のホテルと違って、似たような料金でも一般家庭並のキッチンや食器類、大きめの冷蔵庫や電子レンジが揃っている上に寝室とラウンジなどがきちんと二部屋に別れているので無線趣味とは無関係の同伴者連れや複数人数でのDXバケーションにもってこいです。ほとんどの部屋には出入りが可能なバルコニーやベランダが付いていますから仮設アンテナの設置やケーブルの引き込みも便利です。

オーストラリア国内の一般家庭用ACライン電圧は240Vです。


【レンタルシャック(VK4FML)からの運用例】
 
 ■長期滞在の場合
 

基本的には短期滞在と同じですが、同じ場所に長く住むアドバンテージとディスアドバンテージを考慮して下さい。 ローカル局と仲良くするのは、地域情報集めの上でも短期滞在者以上に重要です。

アパートやマンションなどでは、不動産屋や家主の許可をしっかりと取得したつもりでも住民組合の力が意外と大きいですから、ニコニコ近所付き合いもお忘れなく。
市街/一般住宅地域では建造物に対する高さ制限があって、例え屋根馬式でもアンテナを立てるためには町や市の建築許可が必要な場合が多いですし、一軒家の場合は許可申請時に前後左右の家の同意書が必要な時もあります。

建築基準以外に美観や眺めもアンテナ建設の難関となる場合がありますから日本と比較すればかなり面倒です。VK1AY(佐藤さん)は、奥様ともども隣近所とのお付き合いを大切にされていたので、ご覧のようなマルチバンドVダイポールを何の問題も無くご自宅の裏庭に立てられてキャンベラでの長期滞在型アマチュア無線運用を楽しんでおられました。

たいていのオーストラリア人家族は基本的にはお人好しが多いですから、普段から仲良くしていればまず反対されません。根回しを怠っていきなり 「アンテナを立てるから・・・」と訪問すると、訳もなく反対されてしまう場合も起こりがちですから要注意!。 アンテナ設置や電波障害対策は、「近所と仲良くする」のが先決、そして「苦情が出る前にこちらから尋ねる」のが基本です。

モノを大切にする一般オーストラリア人たちは、ラジオやテレビ・ビデオも信じられないくらい古い機種を愛用している場合があるので時によっては対処に困ります。日本では「文明堂のカステラでIを止めた・・・」等の武勇伝が有名ですが、VKでは日本の民芸品やきれいな日本製ハンカチなどちょっとしたプレゼントが絶大な効果を発揮することも多いです。

WIA(オーストラリアの無線連盟)の会員になれば、QSLビューローも使えますし、毎月送られてくる機関誌 ”アマチュアラジオ” にはVKハムの最新情報が載っています。ローカルミィーティングもたいていの地域では月に1回の割で定期的に開催されますので新しいVKハム仲間もどんどん増えます。WIAの地方ミーティングは、外国からのビジターハムはもちろんのこと、非会員やSWL、CBerも大歓迎ですし、入会をしつこく勧められることもありませんから気軽に参加されてみてはいかがでしょう?

 
 ■海上移動の場合
 
▲VKコールで安心して海上移動運用:
国際ヨットレースの大ベテラン・VK2YAS/安達さん(左)、いつの日にか再び実現する絶海の孤島へのDXペディションの夢を描くVK2BEX/朝比奈さん(右)
船籍国や運用者所属国との相互運用協定があるかどうかに関わらずVK領海内(経済水域とは異なる)での航行中はもちろんのこと、入港・投錨中に外国コールサインを使用するアマチュア局が非常・遭難通信以外の通常アマチュア業務通信をすることは禁止されています
※最近のアメリカやフランスなどとは全く事情が違いますのでご注意下さい。

アマチュア/mm局でもVKコールサインを貰えますから、きちんと運用許可を得られた上でVK沿岸や港内での運用時はVKコールサインを使用された方が安心です。

商船や漁船に乗り組む旧三級通信士以上の資格所持者には無条件でVK最上級、アマチュア資格の場合は所持資格相応のVKコールサインが割り当てられます。

日本のアマチュア4級資格ですと、HF帯で運用することが出来ませんので、ヨットでVKを訪問される方々は特にご用心下さい。
▲IOTA/#OC-223としてレアスポットのモンタギュー島を目前にしても無線運用には全く興味ナシ。ブリ・マグロなどの大物釣り三昧にひたすら執念を燃やすVK1JG/城市さん。


オーストラリア政府は、レジャーやレース参加を装ったヨット/一般漁船や商船による東南アジア発の麻薬・銃器等の密輸/不法入国者対策に神経をとがらせています。つい先日もVK4沿岸で史上最大押収量(約12億円分)の麻薬を積んだ密輸ヨットが捕まったばかりです。VKに針路をとる前の寄港地によっては、知らないうちにコーストガードや不法入国/密輸取締機関のリストに載って監視下に置かれている場合も多いです。

※違法無線運用のみならず、何かの間違いで身に憶えのない疑いをかけられてトラブルに巻き込まれたりした場合、最悪の状況下では『無許可で無線運用したこと』を口実に身柄拘束(別件逮捕?)されたり、ヨット・無線機類の没収や高額の罰金に直面する危険性も考えられます。
  
 
 ■豪州国内の無線機屋さん/パーツ屋さんはどこにあるの?
 

日本では、東京・秋葉原とか大阪・日本橋とか、世界的に有名な『電気街』みたいな地域があります。土地勘がなくても、なんとなくその周辺をうろついているだけでお目当ての商品を扱っているショップを見つけられるチャンスも多そうです。

一方のオーストラリアには『電気街』的な地域が存在しません。ちょっとしたパーツや周辺機器、各種無線機を現物を見た上で手に入れようとするとかなりの苦労が伴います。この国に結構長いこと住んでいてさえ、いきつけ以外のショップがどこにあるのかさっぱりわからない上に、仮に場所を知っていても電車やバスの便が悪い場所も多い様子です。

最近の日本では、抵抗/コンデンサー/ダイオード/IC/小さなトランス類1個とかを手に入れるのにも結構な手間がかかるような環境に変遷してしまった雰囲気を感じました。VKでは『そのものズバリ!』を手に入れようとするとモノによってはなかなか難しいかもしれませんが、互換性や応用に関するアマチュア的知識やアイデアが少々あれば以下にリストアップしてある『TANDY以外の全国チェーン店』でだいたいの代替的なパーツを含めてなんとか手に入る状況が期待できます。

そんなわけで、各ショップで配布している総合カタログ誌や、CD/オンラインカタログで事前に取り扱い品目やお目当てのパーツ類を取り扱っているのかどうかを事前に確認されてからショップに向かわれるのも賢策かもしれません。同軸ケーブルも巷に出回っているのはRG系がほとんどで、日本のHF/VHFアマチュア界で一般的な3C/5Dとかの規格とは少々異なります。

日系の無線機専業メーカーでは、Icom Australia がウエブサイト上で公開している豪州国内の『地域別各種無線機販売店検索』が便利そうです。検索にあたって、州と製品カテゴリーの選択は必須、オプションのポストコード(郵便番号)を入力すると、それなりに地域を絞り込める仕組みのようです。

さまざまなタイプの抵抗やコンデンサー、各種線材やコネクターなどを含めた一般的な電子工作用パーツやキット、電子工作関連の工具類や小物類を手に入れやすい大手チェーンストアの各地域ショップ検索ページへの外部リンクも含めて、いくつかを以下に並べておきますのでオーストラリアでのローカルショップ探しにご活用ください。

 
Icom Australia 
個別販売店検索
さまざまなカテゴリーの完成品無線機と関連小物類を販売しているVK各地の独立系販売店
*すべてが正規ディーラーですから、Icomの日本製無線機類やオプションパーツも安心して購入できます。 メルボルンの本社では日本語での対応ももちろんOK!
Dick Smith Electronics
全国チェーン店(各店舗の規模と種別によって品揃えがかなり違う様子です)
自作マニア向け電子パーツ・小物類・電子工作キット・PC本体や関連グッズ・家電品など 
*ここ数年、徐々に一般的な家電屋さん化しつつある雰囲気がちょっと気になります。
Jaycar Electronics
全国チェーン店(直営店の品揃えの方が充実している雰囲気です)
自作マニア向け電子パーツ・小物類・電子工作キット・PC用周辺デバイスなど 
*
PC関連グッズなど、ちょっとだけオタクっぽい品揃えが面白いです。
 
▲各ショップのオンラインカタログを眺めているだけでも楽しくなりますねぇ。
 
 
【VKバンドプラン】