#08:タイム事件(2)
 

公私混同をモットーとする公認セクハラオジサン・ARAらしく『接客係は制服の和装が似合う若い女性・・・』と心密かに決めていたのですが、たまにはウエイターさんもいいんじゃないかとふと考えて、大学卒業を1年間延期してしてオーストラリアにやってきたというY君にそれらしく作務衣を着て客席に出てもらうことにしました。

日本では、所属する運動部の資金稼ぎに配膳会と契約してヒマさえあれば一流ホテルでのアルバイトウエイター業にいそしんでいたというY君・・・、英会話を除いて接客技術やお皿やトレーの運び方はプロそのもので見事なものでした。

『お客様の質問に答えられなくなったりした時は、無理をせずにいつでもマネージャーや先輩に代ってもらうように・・・』と、みんなで助け合っていた客席係でした。
あるときPlease, time time...!という彼の声が聞こえてきたのです。プロ風のマナーで礼儀正しくオーダーをとっている途中で『タイム!』と言い残して突然消えてしまったウエイターに置き去りにされたお客様は『???!』。

その後、VK外務省勤務・日本通で常連のお客様だった彼等はその『タイム』がすっかり気に入ってしまって『ちょっと待って』と言う代りに『タイムデス』とか、カタカナ発音で連発されるようになってしまいました。英語のような日本語(?)だったので親しみやすかったのかも知れません。

オーストラリア大使館のある東京へ出張された折も、レストランやあちこちで『タイム!』と言われているのかと想像すると、オカシイやら赤面するやら・・・