■言語も違えば文化も違う・・・そりゃいろいろありますがなぁ!
 

▼フリー(Free)事件:

『Free=自由』だと訳してしまう日本人が多いですね。もちろん悪くはないですよ。でも・・・時にはこういうことも起きるのです。 ある公共の建物の中で日本人の一群を発見しました。
日本の某県からやって来られた県議会視察団の皆さんということでダークスーツにネクタイ姿のきちんとした身なりの紳士達ばかりでした。

「おーここや、ここや!」という嬉しそうな大声がしたので私はふとそちらを振り向いてみました。
大きな柱の横で10人位の日本人紳士達がポケットからタバコの箱を取り出して一斉に火をつけ始めています。『あれっ?、このビルは確か禁煙だった筈なのに…』と私は成り行きを見守っていましたが、通りがかりのオーストラリア人達もいぶかしげに眺めて行くだけで誰も注意しません。

灰皿が見当たらないので、磨き抜かれた大理石の床に吸い殻を捨てて踏みにじっている人まで出始めています。「けしからんなあ、喫煙所に灰皿がないなんて…」苦情を言っている人もいます。 「すみませーん、このビルは全館禁煙なんでーす。おタバコは外に出てから喫っていただけますかぁ!」日本人ガイド嬢のあわてた金きり声が響きました。

「だから、ここで喫っているんやないかぁ。ガイドさんどこぞから灰皿もろてきてくれへんか?」なんだかチグハグの返答が聞こえてきました。 紳士の一人が胸を張って指差した柱には大きな文字で 『Smoke Free Area』 と掲示してあります。 実は この『スモークフリー』、オーストラリアでは『喫煙自由』じゃなくって『禁煙』って意味だったんです。

日本語のウェブサイトにも良くありますよね…『このホームページはリンクフリーです』っていう表現、堂々と英語で『This site is link free!』というのもありましたよ。これって『リンクはご自由に…』なの?、それとも『リンクは駄目よ…』の意味なのかしら?!。 ちなみに『Please feel free to ask』っていうのは『どうぞ、お気軽にお尋ね下さい』ですからヤヤコシイ!


 

▼ノーパン事件:

シドニーの洋食(?)レストランでディナーを楽しんでいたところ隣のテーブルに偶然日本人新婚カップルが着席しました。私は例のヒゲ面で、日本とは関係の無いオーストラリア人カップルを混じえた4人組でしたのですべて英語で会話をしていましたからお隣さんは私が日本人だとは気づかない風情でかなり開けっぴろげな日本語会話が聞こえてきます。
「なっ、雰囲気いいだろ?、やっぱり外国へ行ったら現地の人達が行く店で食事しなきゃなぁ・・・。ツアーの他の連中は今晩もあの日本料理屋にハマってるよ、きっと!」。知らん顔してても『ウンウン、これなら成田離婚はないだろうな』と心の中でうなづきながらもARAは耳ダンボ状態。

さて、ウエイトレスさんが注文を取りにきました。
つい先ほどまでは頼り甲斐がありそうに見えたダンナ様はメニュー片手に「これ、わっかんねえなぁ・・・」、新米奥様は「大丈夫よ、ステーキって言えばいいんだから・・・、それに洋食だからライスじゃなくてパンだよねぇ・・・」となかなかFBな雰囲気のお二人です。

で・・・、思い切ったようにダンナ様が「パン!」とオーダー第一声を発しました。
「What…sir?」とクビをかしげたウエイトレスさんが聞き返しています。「パン…パン!」、ウエイトレスさんも一生懸命に聞きとろうとしているのですが一向に通じません。思い余ったダンナ様は「トゥデー ノーパン?!」と真剣な表情で尋ねています。日本じゃ注文をとりにきたウエイトレスさんに向って「今日はノーパンなの?」なんてとっても聞けませんよね!。「ノーパン?」と聞かれたウエイトレスさんはホッとしたように「Yes, yes...No Pan, no pan today sir」と訳も判らずに会話につり込まれています。

真横でなされている真剣な会話を聞きながら私はおかしくておかしくて、口に含んだワインが鼻から吹き出ちゃいそうになるのを必死でこらえていました。「今日はパンがないんだってさ・・・」とダンナ様が通訳したところで、真顔の奥様が「もしかして・・・ブレッド、、、って言うんじゃないの?」
そしたらダンナ様、胸を張って「おーっといけねぇ、ここはオーストラリアだってのを忘れてた。さすがにポルトガル語は通じないな!」。

「お・お・お見事・・・座布団5枚!!」と、私は心の中で大拍手を送りながらこの幸せそうな新婚カップルの前途を祝したのです。


 
▼ホットな事件:

真夏の関空から真冬のシドニーに到着しましたが、キャンベラまで乗り継ぎを予定していた国内便が欠航になって次の便まで約2時間、、、ヒマを持て余したARAはターミナルビル内にあるスナックへと向かいました。 順番に並んで好きなものを自分で選んでトレイに乗せてカウンターの一番端のレジ直前で好きな飲み物を注文してから清算するセルフサービス軽食バイキング風のお店でした。

ちょうど私の前にいたのが日本人のオバサン3人トリオ。「さすがシドニーやなぁ、英語できんかてきっちり食べれるようになったる・・・こりゃええわ!」と賑やかにフルーツケーキだのをお盆の上に乗せています。事件は最終コーナーから直線にかかったレジのところで発生!

「なに飲もかぁ・・・ホットやな、外はごつう寒そうやし」
そこで、先頭を切っていたリーダー格のオバサンが「ホット!」と声高らかに注文しました。
「What...mum?」と店員さんが聞き返しています。「あんた、英語で言わんとあかんのちゃうかぁ?」、二番手のオバチャンがすかさず突っ込み。「そやそや、プリーズ ワン ホット!」、なかなか通じませんねぇ。「ハット、ハァット、ホーット、ホットゥ、、」なにやら場が混乱してきました。

そこで私がささやき声で助け船「もしかして、コーヒー・・・じゃないんですかね?」
「あんた、それ日本語やないか・・・」オバサンに睨み返されてしまってオロオロ。
列が渋滞してきたので勇気を出して「あのー、コーヒーって言えば大丈夫だと思いますが・・・」
「コーヒーだけやったら熱いんか冷たいんかわからんやろ」とか私に向かってブツクサ苦情を言いながらもそのオバサン、顔の回転と表情の変化がシンクロ・・・金髪青い目のハンサム店員さんに顔面が向かったときにはパーフェクトに微笑みながら首まで傾げて半オクターブ高「カフィープリーズ!」と。

無事にホットを手に入れてを支払いを済ませると首の回転と表情は高速巻戻しモード 「あんちゃん、ここは外国やから英語つかわなあきまへんで」と。 ごもっともなお言葉で・・・ああ参った!
しかしオジサンつかまえて「あんちゃん」はないやろ?、ババァもうちょっと日本語も勉強せーや。


 
▼えっ、そんなことまで聞くの?・・・事件:

まもなくシドニー空港に到着するというカンタス航空・747機内でのお話です。

『えぇ?、なにこれぇ・・・こんなことまで書かなけりゃいけないの?』
オーストラリア入国にあたって必要な申告カードを記入していた前席の新婚旅行とおぼしき若い素朴なカップルがなにやらささやいています。 『うん?、なんだい?』と男性の方も覗き込んでいる雰囲気に私もなんとなく耳ダンボモードに突入・・・。

『どっちにチェックしようかね?、FはFew、MはMany・・・ってことだよね?』『二人とも同じにしないとツジツマが合わないんじゃないか?、とりあえず正直にMに印をつけておこうよ・・・』 とかのひそひそ話が聞こえてきます。『それって免税品とかの話かなぁ、でも、そんな記入項目なんか、あったっけなぁ・・・?』と半信半疑で会話に耳を傾けていると、、、『これって、エイズ関連とかの調査をしてるのかな?』とか方向性がだんだん深刻に・・・

聞き捨てならぬ事態に、私も思わず自分の申告書を取り出して眺めてしまいました。
どこを探してもエイズ関連風の記入項目は見当たりません。そして、ハタと目にとまったのは・・・
『SEX: □F □M』というチェック項目。国境を越えた英語圏に入ってさえ、『SEX』はいわゆる『セックス』というカタカナ語、そして男性は『Man』/女性は『Woman』だとばかり思いこんでいるとトンでもない勘違いが発生してしまいそうです。

皆さんはお気づきでしょ?、Sex=性別、F=FemaleM=Maleだったってことを・・・


[お膝元での事件]