■チグハグだったなぁ・・・2001年(2001年12月)  
■ブロードバンド化・・・果たしていいのやら悪いのやら(2001年10月)
■やっとこさ・・・JARAサイトのお化粧直し開始(2001年9月)
■このごろ増えてきた同年代友人達の死に思うこと(2001年5月)
■お空の老人クラブ・・・それでもいいじゃん(2001年4月)
■最近ウワサのeQSLを試してみたぞ(2001年3月)
■新時代の『ノーハウ』ってなんだろ?(2001年2月)
■新世紀おめでとう・・・温故知新でありたい(2001年1月)
■どちらも『個人通信』・・・オンラインとオンエア(2000年12月)
■まったく・・・ストレス溜まるぜぃ!(2000年11月)
■見栄っ張りハムの悩み・・・私のことです(2000年10月)
■7年ぶりに土を踏んだ故郷・ニッポン(2000年9月)
■やっぱり・・・自作の電波が恋しくなってきた(2000年8月)
■ちょっと物足りない、なんだか寂しい・・・(2000年5月)
■ハムのためのハムフェア・・・オーストラリア版(2000年2月)
■ま・ま・まさかぁ!・・・Extra⇒5W/分 & ネットプライバシー(2000年1月)
  ↑インターネット初心者向けのプライバシーお遊びは【こちら】
■その他いろいろ・・・さらにくだらないウンチク話の番外ページ
 



0012
2000年12月

バタバタと過ごしてるうちに12月を迎えて2000年も余すところあと僅か・・・、キャンベラはすっかり夏らしい気候になりました。クリスマス休暇が僅かでも取れれば念願のAFA−40を何とか上げたいと、ガレージからダンボール箱を出してきて玄関横に立てかけるところまでは準備したのですが・・・。

特に今年の後半に感じたことは、個人用途のPCとかオンラインネットワーク環境に限っては、到底『先進国』とは呼べなかった日本でも東京・大阪の一部では一般個人向け光ファイバー接続が間近、全国的にもケーブルや#DSLなどによるインターネットの高速化と定額常時接続化がかなり進んでオンラインでのリアルタイム通信やマルチメディアウエブサイトの閲覧が少しは身近になった雰囲気です。
私の旧友達の多くも無料の最新オンライン音声通信ツールをインストールしたお互いのPCを介して既存の国際電話と変わらぬ音声通信や文字チャット/FAX送受を接続料金や市外/国際通話料金を気にせずにいつでも利用できるようになりつつあるのは、私の単細胞脳味噌で考えれば喜ばしい限り。

面倒な従事者資格や局免許申請を必要としないで安価/手軽に、時と場合によってはEメールがばかばかしくなるほどの地球規模での双方向リアルタイムマルチメディア通信が可能になった新世代インターネットの人気が<アマチュア無線>とは無縁の存在だった一般市民達の間で今まで以上に急上昇していることには何の疑問もありませんが、不思議なことを発見しました。

以下は、『アマチュアとはこうあるべき・・・』とかの<高尚な課題>からは完全に切り離された単なる<現象面>だけに関するコメントですから誤解なきようにお願いいたします。
『新しいモノ好き』だと今までの私が信じていたアマチュア無線家達に限って意外と保守的で、高性能PC+定額常時接続を手にいれながら、そのコストパフォーマンスをフルに引き出そうとせずにEメールと情報集めブラウジング位で満足しちゃってインターネット上での双方向マルチメディア通信/インタラクティブな試みに消極的な方が数多く見受けられることです。

急変遷する技術革新時代の真っ只中で、一世代前のPCや各デバイス・アプリケーション・プラグイン、低速接続環境を最優先して21世紀に向けたウエブサイトを創ったりEメール送信をするコトを推奨・主張される『温故拒新』主義(?)が、日本のハム界で『OMさん』と称されるような階層に一番多かったのも新しい発見でした。繰り返しますが、これがいいとか悪いとかに言及するつもりは全くありません。私自身は古いモノも大切に使い続ける主義ですし、皆さんそれぞれが異なった個人事情や趣味・嗜好・価値観をお持ちであること位はわきまえているつもり・・・以上は個人的な『新発見レポート』に過ぎません。

日本発の斜視的一説によれば、最新の無料音声通信ツールのほとんどすべてが外国産であるがゆえ、カタカナ語(和製英語?)には一言も二言もある皆さんでさえ、多くの方は『本物の英語のサイトに接続してダウンロード/登録したり英語の説明を読むのが面倒臭い/解らない』、『アクティブにQRVされて自己顕示欲の強い一部の方々にとってインターネットは、想像する以上に<狭いお空>に代わるヒノキ舞台とはなり得ない・・・』というのが口に出せない悲しい現実なのだそうですが、一般の人達よりも国際的であり、個人通信に関わるコストパフォーマンス追求や通信手段そのものにも普通以上の興味をお持ちの筈の無線家の皆さん方がどうして食わず嫌いなのか<真の理由>など私には想像もつきません。

例えばこの新世代インターネット音声(データ)転送、一般固定局はもちろんのこと、レピータやハンディー・モービル機、無線機のPCコントロールインターフェイスなどを含めた奥深く幅広いアマチュア無線と立体的に組み合わせれば、なんとも面白いハイブリッド通信ワザが一般庶民ハムにも技術的には手軽に実験できそうなのです。

『アナログ土壌の上に育つデジタル技術』という不変の基本を忘れたかのように、最新デジタル技術一辺倒でイケイケ過熱的にも見える最近の関連各業界と違って、『アナログ分野も重要視する伝統的アマチュア無線家ならではの大きなアドバンテージ』が存在するのではないかとも思います。言葉を変えて表現すれば、携帯電話が存在しなかった時代のモービル局以上に、一般社会に向けて鼻高々で自慢できるアマチュア無線ならではの<トレンディーな個人通信手段>を一足お先に手に入れることが約束されているようなものです。

お空のCONDXとは関係なく、赤道をはるかに越えた所沢市のJA1FUY/川合さんや650Kmも離れたVK3BZX/福島さんやハム以外の世界各地に散らばる友人達と毎日のように1200MHz/FMのローカルQSO的にオンライン音声通信を楽しんでいますが、シンプルなアダプター(インターフェイス)を介するだけでこちらで受信しているアマチュアバンドの信号をそのまま転送することも可能なのです。

えっ?『その逆は・・・?』ですかぁ!。
『モノ言えば唇寒し・・・』のご時世ですからね、皆さんのご想像にお任せして小心者の私は詳細コメントを控えさせて頂きます(笑)。日本のインターネット環境は、いわゆる先進国では既に『時代遅れ!』とされつつあるISDN接続がまだまだ主流の様子ですが、アメリカなどの#DSLを中心とした高速接続のインターネット個人ユーザー達と実験している限り<遅延>はほとんど感じらないほどに<この一件>に関わる音声(各種データ)圧縮伝送技術は急進化しています。

現在の無線従事者国家試験には登場しないちょっとしたプラスα知識と意欲さえあれば、普通のアマチュア無線家達にとって<実験>するほどのこともない簡単なことですが、ハイブリッドアマチュア無線実験(?)に関しては<法律の壁>というのが現状では最大のネックとなります。
政府主導型『IT革命』とか言えば聞こえはいいけれど、もしかしたら『アイティー・・・』って大手企業に根幹のすべてを握られているオンライン限定ってこと?!。日本政府がいつになく『一般市民のため』に力を入れているのなら、志ある庶民アマチュア無線家達にも、得意の電波いじりを通じた『自分なりのIT革命』に手間と費用をかけずに合法参加できる門戸を開いて下さい・・・ねぇ森首相様っ!。

『新しい何かにチャレンジしたいヒトは自由にできる、現状維持派・やりたくないヒトもそれなりに・・・』
新世紀に向けたアマチュア的チャレンジを一刀両断に否定したり、大した知識や経験もないのに想像だけでケチをつけたり、『少数の上級資格者以外はハムバンドのゴミ』的思考、現在の化石的電波法を盾に足を引く行為や発言をアマチュア界内部で見聞きする度に虚しい一抹の感傷を捨てきれません。 アマチュア無線の基本的伝統と精神は不滅です。・・・しかし時代とともにその内容も法制度も現実に合わせて考慮されてしかるべきだと・・・私は思います。KDCFの皆さんも頑張ってね!

CWや自作実験などを含めての『伝統的アマチュア無線』を愛する心は変わりませんが、歴史に残る先輩諸氏がHF帯を、そしてV・UHF帯を技術と法制度の両面で開拓してきたように、『後続の私達も新時代の通信技術を胸を張って個人レベルでも個人の能力に見合った範囲で自由にクリエートできるような・・・技術&社会環境の変遷に則した新アマチュア無線制度の誕生』、『あなた個人の好き嫌いや権益よりも、アマチュア無線界全体の現在〜将来への展望を踏まえて欲しい<指導者>の皆さん方の温故拒新主義から温故知新主義への転向』を心から願いつつ21世紀への一歩を恐々と踏み出そうとしている技術オンチ&街角の文科系通信オタク・ARAです。




2000年11月

11月と言えばキャンベラはすでに『夏』の筈、ところが今年はぜんぜん暑くならずに天気予報の最高気温も連日20度以下です。 ついこの前に始ったばかりのような気がする2000年も余すところあと2ヶ月に足りず、仕事の手が空いた深夜にバーボンのグラスを片手にダイアルを回しながら『今年は、自分にとってどんな年だったかな・・・』と振り返りながら来年の予定を少しずつ考え始める時期になりました。 オーストラリアにも折からのIT革命の津波が押し寄せて、人手不足の零細泡沫家業は幸か不幸か超多忙のパニック状況、待ちに待ったサイクル23ピークの訪れに大いに期待したアマチュア無線にも関わらず、ほとんど何も新しいことにチャレンジできないのが慢性的な欲求不満の一つとなってすっかり定着してしまいました。

手をつけた米国直輸入キットのQRP機はいつまで経っても未完成のままシャックの作業机の上に、7メガ3エレやHB9CV、HFハイバンドの大型ビームアンテナやWARCバンド用の短縮型ビームアンテナも長いこと未開封カートンに収まったままでガレージの床に転がっているし、モービル用のハイパワーマルチバンドアンテナも主要パーツは全部揃っているのに手が付けられず、『アマチュア無線って時間と心に余裕がないと思う存分に楽しめないなぁ・・・』との感を改めて深めた次第です。

寄ってたかって人海戦術が恒例だったローカルハム仲間達も揃って高齢化、日本と違って、FTI のような信頼のおけるアンテナ工事屋さんが皆無なのも、ちょっと大掛かりなアンテナ増強工事は躊躇せざるを得ない大きな原因。 結局は、ちょっと手の空いた時間帯や長距離ドライブ中にHF帯やV/UHF帯FMでローカルや海外の知り合いの皆さんとたわいもない世間話に明け暮れていて『こんなアマチュア無線でも、アマチュア無線の立派な一分野に違いないじゃないか・・・』と自分を慰めています。

無線機に触れる時間が少ないのにパイルアップを聞きつけるとヒヤかしたくなる習性は相変わらず。
せっかくのサイクル23ピークだからリニアアンプなしで・・・などという殊勝な考えは2年間も続かずについ先日、リニアアンプへの結線を再接続、ご近所を一軒ずつ回って電波混入が無いことを改めて確認しました。 ベアフットチャレンジの自負だけはあっても、呼べど叫べど『VK1ARA 59』の一言が返ってこずにイラつくというのも我ながら情けない心境なのですが、普段の欲求不満がたまっているせいか心の余裕がなくてイラつき度(?)も以前に比べて倍増。

その反面、例えリニアアンプONでも一発コールでパイルアップを突き抜けてお目当ての珍局をゲットした満足感も倍増ですから、もう『自分でも良く判らないほとんど病気』のバカげた世界に相変わらず身を置いています。こんな調子ですから、DXerの国際的桧舞台にも例えられるDXCC(DX Cenzury Club?)やオナニーロールなんぞ、おこがましいやら恥ずかしいやら、過去の悪行(笑)に心が痛むやらで・・・『申請してみよう』とか考えたことなどはただの一度もありません(真実をバラしちゃえば・・・円安真っ只中の貧乏高校生DXer時代に、ARRLに渡す申請QSLカード返送用資金がなかったのが居直りの発端=爆)。

『パイル破りもストレス発散の一つ』なんて、あからさまの堂々発言していたら、またまた『この邪道ハムめ!』などと自称・良識派の皆さん方から目一杯の後ろ指をさされそう・・・。 インターネットコミュニケーションでしたら、ストレス解消のために#DSLに替えようが、DUAL CPUにしようが、CPUやメモリーをパワーアップしようが、サウンドカードやグラフィックカードをよりパフォーマンスの優れたものに挿し替えようが誰からも僻まれないし、後ろ指もさされない・・・。

メーカー製リグやアンテナがハバを利かせる最近のDXハンティング界(特にSSB)は個々のRF技術や運用ワザよりも『電波の強弱そのもの』に影響されるみたいだからなぁ。学生・独身貴族時代と違って、パイルアップが一段落したり地域的CONDXが上昇するまでジックリ構えてタイミングを覗っている時間的余裕もないしね、『それでもやりたいパイルアップひやかし病』からなかなか抜け切れないARAです。 とか言いながら、先週は出張先で自慢の最新型ノートPC(日本で買った日本仕様)のオンボード内臓モデムが突然『消えて』散々イラついて、中身をいじることが出来ないだけに今日もイラついているんです(オンラインでも=笑)。

鬼に笑われるのは承知で、2ヶ月も前から『21世紀こそは心も時間も余裕を持って趣味・アマチュア無線をゆったりと楽しみたいなぁ・・・』と、すでに実現されているかのような多くの無線仲間達を横目で眺めて羨ましく思っているARAでもあります。『パイルアップ突き抜けがストレス発散!』だなんて、自分自身で考えてさえも可哀相な暮らしぶりから早く脱出して、環境も心も正統派アマチュア無線家に脱皮できるのは一体いつの日になることやらねぇ・・・。

ああー、同じようなマイクを持ってストレス発散するなら、団塊世代ばっかりが集まって60年代後半〜70年代前半の流行歌やグループサウンズを遠慮会釈なくがなりまくれるカラオケクラブかなんか、どっかにないのかなぁ・・・。想い出の彼方に蜃気楼のように浮かぶサラリーマン1年生時代、いつもカバン持ち兼幇間代わりとして連れていかれた銀座の高級クラブ、ゴマスリ目的で懸命に覚えた軍歌を歌うと喜んだオジサマ管理職や重役連中の心境が今になってやっと解った(爆)。




2000年10月

今月は、日本の旧友達が中国へ出かけてPSK31モードをやるというので久々にPSK31地帯に出没してみました。 去年の今ごろと比べてずいぶん賑やかになったPSK31銀座の繁栄ぶりに目をみはりながらさっそく何局かと交信してみました。伝統的RTTYとは一線を隔てて、混信も少ないしSメーターがほとんど振れないような微弱な信号でも、R/5で読めるのが魅力のPSK31モードです。パワーも30W位に落としてロングパスのEU局と快適に英文チャットを楽しんでいました。

ところが・・・日本向けにパスが開いて、SSTVをはじめた頃にさんざんお世話になって手取り足取りで色々と教えていただいたJA4HM/石津さんと久しぶりの交信が始ったあたりから心に妙な暗雲がたちこめてきたのです。決して英語がお上手な石津さんのせいではありませんから誤解なきように、Hi!。
『日本へも自分の電波が届いている・・・』と考えただけで英文チャットが続けられなくなって、ローマ字交信に切り替えるハメに・・・。 英語圏だけでも過去二十年以上連続居住し、毎日ほとんど英語だけで仕事をこなしている現在の私が・・・、です。『たぶん、平均的な同世代日本人オジサン達よりも英語は達者じゃないかなぁ・・・』というおぼろげな自負すらあるのに・・・、です。

特に最近、日本が聞こえるバンドや時間帯に限って英語でSSB交信するのがイヤになってきたのと<全く同じ症状>がPSK31でも再現されてしまいました。MH誌が終刊して、日本ではただ一誌だけアマチュア無線専門商業月刊誌として残るCQ誌面で、少年時代からご尊敬申し上げている大OMさんが最近は英語(・・・じゃなくてカタカナ語?!)に関する同じような内容を何回も繰り返して長期連載されているコラムが私の心にズッシリとのしかかっているのです。

開局当初の私にとって筆者の大OMさんはハムの神様のように思え、その英語QSO関連コラムはDXを楽しむ十代の私にとって座右銘のような存在として海外局との英語交信に自信と勇気と希望を与え続けてくれました。ですから『そんな訳ねぇだろ〜?!』と軽く受け流すことが出来ないほどの心理的影響力を現在の私に対しても発揮しています。それに加えて、別の大OMさんの『恥知らず日本人』的な発言も近号に掲載されました。アンテナ作りの参考として、この大OMさんが書かれた著書や記事を三十年以上もの間、繰り返し読んで敬服しておりましただけにこれまたショックが大きかったわけです。

『日本アマチュア無線連盟 監修』と誇らしげに表紙に掲げ、伝統的JAハムの『バイブル』と言っても過言でない<名門・CQ誌>が、この大OMさんによる英語関連コラムに限っては『同じ内容・主張』を走馬灯のように繰り返して連載している雰囲気ですから、数限りない多くの日本の良識派アマチュア無線家達が大OMのご意見を支持・同様な考えを方をされているのだろうと想像できます。ですから、かなりの恥知らずを自認する私でさえ『日本にも聞こえる伝播状況下では、英語圏長期在住日本人ハムのハシクレとして、恥ずかしくて豪州+日本訛りの強い無国籍英語などしゃべれない』という心境に陥ってしまうのですからARAの自信のなさをお笑いくだされ・・・。

『メジャー』と一般日本人的に発音しようが『マイジャー』と某豪州国営放送アナウンサーやハワード首相的に発音しようが、普通の一般/ビジネス英会話の流れの中で『major』として使う限り<巻尺=テープ>や<物差し=スケール/ルーラー>などと勘違いされた具体的体験など皆無の私ですが、白状しますと実はかなりのミエっぱりなんです(笑)。ですから日本のアマチュア無線界に身の半分を置く限り、駈けだしハムの時代からコリンズSラインに憧れ続けた<趣味の世界>であるお空での交信に限っては唯一の正統派英語のように日本ハム界超有名識者から評価・推奨され、日本人ハムだけにとっての『ブランド英語=アメリカ英語』に今すぐにでも切り替えたいですねぇ・・・。そういう意味では、海外の免税店でブランド物に群がる日本人ツーリストと同じかな?!

人口28万人の田舎町で豪州文化と豪州訛り英語の渦に巻き込まれるようにして日々を暮らさざるを得ない環境下で『米国(bloody Yanks=表向きは禁句/裏側では常用句)かぶれのキザな日本人』と思われずに豪州人仕事仲間とマイトシップ(mate=マイト ship=シップ)を保つのは結構シンドイ作業なのです。もともと技術力に乏しい、コンプレックスまみれ文化系ハムの私ですから、せめて余暇を楽しむ趣味の世界での英会話/英文字チャット位はカッコいい桧舞台・・・方針でいきたいのは山々なのですが、毎日の暮らしの糧を得るのに追われてしまって・・・なかなか(言い訳?!)。

・・・で、話をPSK31に戻します。
リアルタイム英文チャットでの誤字脱字・受験英語的文法ミスを<日本人のハム仲間達>に見られてしまうのが恥ずかしくて、こんどは前もって作っておいたテンプレートでの送信に切り替えました。
最近の私が使用しているLogger/Ver7.09のPSK31ファンクションは、$neme$とか$call$とか文中に指定しておけば、例え何ヶ所でもログのエントリーと連動で自動的に相手のコールサインや名前などを挿入してくれる便利な機能付きですからきちんとパーソナライズされたテンプレートらしからぬ英文を滑らかに送出できます。テンプレートの英文は、自分なりに様々な交信状況や話題を想定して1年がかりで練りに練ったカッコいいものを多種多様揃えてありますのでたいていのシーンに対応が出来るのは言うまでもありません。

(←当時のRTTYマシンはなんとも大がかり)
88mHのチョークコイルを入手するのに躍起の先輩各局を尻目に、アメリカから勤務先の業務用コンテナに忍ばせて個人裏口輸入したModel-32/KSR+Hal/ST-6を使って、各シーン別の穴あき紙テープを何本も用意して四半世紀以上前のRTTYをガチャガチャと楽しんでいた当時から実力の伴わないミエっぱり三昧の私にとってはオチャノコサイサイ。

ところがです・・・自分自身で準備したとは言っても、ファイルしておいたテンプレート送信文を使うと、どんな英語達者日本人に見られても恥ずかしくない『正しい英文』で<交信>していてもちっとも楽しくないのです。単語の綴りも文法も間違いだらけで誤字脱字続出&バックスペース多用の多少意味不明ヨチヨチ送信状態でも、大慌てのオウム返しでサクサク進むリアルモードの英文チャットの方がはるかに面白い・・・。<言葉>ではないSSTVの<ファイル画像>を選んで送信しているのとは、なんとも不思議なことですが感覚的に大違いなのです。 かと言って、日本人相手のHF帯/PSK31モードで、日本人以外には暗語同然の<漢字/カナチャット>がいくら得意だからと言って自分の側から進んで持ちかける気にもなれないしなぁ・・・。

キャンベラは初夏、薄着になってきたYLさんに目を奪われて悶々とすることは皆無に近い年頃になってしまいましたが、今度は今も昔も尊敬するJAハム界大御所のOMさん方のお言葉に悶々・・・。
『日本人的な恥の精神 vs 交信の真の楽しさ』の板ばさみ的心境に陥ってしまって、趣味・アマチュア無線に限って<英会話 and 英文チャット>で悩むこのごろのARAさんでした。
仕事では<スペルチェッカーさまさま状況>とは言え、表向きは何の問題も躊躇もなく英文手紙も書けるし、豪州訛りバリバリの英会話でアメリカ人ビジネスマンをやりこめる位なのに・・・とほほ!

それを考えると、かなりいい加減な英語でも『簡素化・省略形』という言い訳(?)が通じるCWモードはなかなか有り難い存在。でも、なんの前触れもなくいきなり高速で<−・・−−−>とこられると『日本的恥の文化に裏づけされたミエ坊のプライド』が・・・。送信はメモリーキーヤーを使うとして、和文モールス自動解読システムでも密かに仕入れるか?!。一方的−・・−−−の皆さん方に限って送出符号の品位が悪い(おぉっと失言!、訂正=個性が豊かな)のが多いからなぁ・・・秘密兵器をセットアップしたところで果たして役に立つかどうか?!(爆)。



2000年9月

人口29万人足らずの田舎首都・キャンベラにサッカー観戦目的の日本人だけでも1万人も押しかけると聞いて恐ろしくなり、突発的出来心でオリンピック喧騒から脱出することにしました。
あまりにも急に決めた日本訪問でしたので旧知の皆さんに事前連絡もできずに大変ご無礼してしまいましたが、それでも偶然に近い状況で何人かのハム仲間とアイボールQSOできて嬉しかったです。

JARAの生みの親でもあるexVK2IAZ/N2IEB/JS1DLC(荒川謙一郎さん)他のご案内にあやかって約10年ぶりに秋葉原電気街を散策しましたが、その様変わりにはビックリするばかり・・・。一時期はあんなに多数がしのぎを削っていたハム関連機器やパーツの販売店がすっかりナリを潜めてしまって、PCや携帯電話、A/V関係のお店が繁盛しているように思えました。

その昔はズラリとならんでいた真空管屋さんも姿を消し、トランスもDC機器用の低圧トランスがほとんど。送受信機の自作に使えそうなジャンクや新品パーツを売っているお店も非常に限られていました。そんな寂れた秋葉原ハム事情の中で、ハム関連無線機や用品の昔と変わらぬ豊富な品揃えでワクワク心をあおってくれた<富士無線>の存在がとっても印象的でした。

電車の中では若者達が一心不乱に携帯端末でメールの送受信、最初はゲームでもやっているのかと思いましたが興味を持って覗き込んでみれば、なんとCOMMしているではありませんか!!。「若者のアマチュア無線離れ」などという噂を耳にしますが、巷の若者達の間では『友人達と通信したい気持』が昔以上に盛りあがっているような印象すら受けた次第です。

私自身にとっては、住む地域、暮らしや仕事が変わっても、永い年数にわたって仲良く付き合っていられる素晴らしい友人多数を得たアマチュア無線です。久々の日本で、携帯端末を<単なる電話以外のコミュニケーションツール>として自分の体の一部のように親指一本で自由自在に操作する若者達を眺めていて『すっかり時代の流れに乗り遅れてしまったアマチュア無線』を大いに感じてしまいました。

『アマチュア無線がなぜすたれたか・・・?』
身にも心にもすっかり馴染んだ旧時代的アマチュア無線と特定方向に偏った価値観にこだわり続ける余り、偉大な大先輩達が歴史に綴って下さった『アマチュアも通信技術革命の一端を担う』ことを忘れて拒絶し続けたかのようにさえ<視角>によっては見え/思えてしまう一部の時代錯誤的リーダー達と、それに甘んじて放置していた我々一般アマチュア達双方が犯した過ちの結果ではないかと・・・。
『電波法に限らず一般の法律は時代の変遷や国民の要望に応じて変えられる』、というのが常識の民主主義法治(放置?!)国家・日本です。ですから衰退(?)の真の主因は、郵政・電監でも、メーカーでもなく、我々アマチュア自身の内部に巣食っていたように私個人には思えてなりません。

バブルに躍らされた多くの企業や個人と同じように、アマチュア無線界も少々異なった意味でバブルの激流に翻弄され・溺れかけてしまったのかもしれません。
お恥ずかしい話ですが、この私自身『おれって、もしかしてビジネスの天才?!』なんて、短い期間でしたが自分本来の実力を忘れたアホな錯覚に陥って有頂天だった時期もあったことを告白します。

やれるコトを『やらせてくれ!』と、一団となって行政側に向かって主張・提案・要求できないアマチュア無線団体。現法遵守主義のいい子ぶって、自分自身は立小便もしなけりゃエロ写真にも興味ないかのように、煩悩まみれの言葉足らず正直者を吊るし上げては聖人君主的発言を続ける一部のハム界論客達。
電波障害と切り離せば<内部問題>に等しいオーバーパワー、コンテストルール違反やたわいのない目的外通信や無線用語やCW試験存続に関する議論には熱心でも、ハムとは無関係な多くの隣人達はおろか、一般社会にも大きな脅威を与えている筈の『住宅過密地域での建築基準法違反(無許可)タワーの問題・解決策』なんかハム界内部からはほとんど提議されもしない・・・。

『イザという時には有線/携帯電話があるじゃないか?!』というお説もごもっともです。
が・・・、今回の短い滞在中に私自身が体験したハプニングだけでも、東海・中部地方の洪水で山間僻地(?!)でストップした列車内に長時間閉じ込められた時の携帯は全く接続できませんでしたし、都心部と関東平野を見晴らす御岳山頂でも、ここぞとばかりにローパワーと小アンテナで快適な通信を維持できたアマチュア無線とは裏腹に、最新技術の粋を集めたとされる各社の携帯電話がほとんど使い物にならない状況を体験して『目からウロコ・・・』でした。

回顧(懐古)趣味はアマチュア無線の大切な一部として自身も楽しみ、温故知新を後輩達にもしっかり伝承することにして、せめて視線だけでも常に一歩も二歩も先を見据えた上で世の中の変遷や国際情勢とバランスのとれた電波法&資格&アマチュア制度論議を展開。自分なりの通信/情報伝達ワザ(有線・RF/AF・デジタルすべてを含めて)クリエーターとしての実績と誇りを持つことこそが真のアマチュア無線家としての伝統的王道ではないでしょうか?。

それぞれが個人レベルに合わせて科学する心を持ち、ノロシ煙・伝書鳩の時代から続く『遠近構わず、離れた誰かと通信したい』ヒトとしての本能(?!)を失わず、アマチュア自らが時代と社会の背景に合致したアマチュア無線を主張しそれが存在している限り、そして、老若男女や職業や人種・国籍を問わずに素晴らしい友人達に囲まれていたいと希望するヒト達がほとんどならばアマチュア無線は永遠なり・・・。携帯端末を大切そうに握りしめて街を行き交う次世紀を担うであろう若い世代の姿に、そんな気持を強くした久々の短い日本滞在でもありました。

新しいメディアにチャレンジするオンラインハムマガジン・QTC-JAPAN.COM仲間の皆さん方主催によるJA1ZNG/御岳山移動運用に参加して、昔も今も変わらぬアマチュア無線ならではのマルチな魅力を初秋の山頂コテージで存分に堪能させていただけましたし(素晴らしい企画をされたJG1RVN/加藤さん・他の皆さん、ありがとう!)、日本最後の生き残り<ハム専門商業誌>として背水の陣で健闘を続けるCQ誌編集部の皆さんとも生ビールの大ジョッキやウーロンハイのグラスを次々に空にしながら色々と語り合いましたが(弱気にならずに頑張ってね!!)、<これからのアマチュア無線>が楽しみです。

サイクル23も絶好調、『バブルの狂騒が終わった今こそが、新世紀に向けた新しい日本のアマチュア無線の幕開けである』と、日進月歩のEコマースやマルチメディア双方向通信を含めたインターネット関連ビジネスで細々と生計を立てている私ですら信じて疑いません。 『インターネットに侵略された』云々は、きっとインターネットもアマチュア無線も、中途半端にしか体験されていない方々のお言葉であろう・・・と自分勝手に割り切っております(笑)。

携帯電話/PHS・・・、過去⇒現在の法規制によって<アマチュアさんは使用禁止>とされている技術やシステム+商業的利権を除いて考えた場合、基本的には<ただのミニパワーハンディー機>とどこが大きく違うのでしょうか?。駐在していたアメリカではすでにアマチュア無線のレピータやフォーンパッチが許可されていた 1970年代の前半・・・純文科系学歴しか持たない私ですら、当時は閑古鳥が鳴いていたUHF帯を使用した簡単な位相反転秘話装置(アマチュア無線で覚えたSSB技術の応用)付き自動車電話の<アマチュア的実験>に成功していました。その後、メーカー製で似たような装置(システム)が登場しましたが、『日本国内での使用は違法』ということで<輸出用>として細々と販売されていたのを覚えています。かなり後になって、高額な料金で一般使用に供され始めた初期のアナログ携帯や自動車電話の垂れ流し生会話が、スキャナー受信機で傍受し放題だったのは皆さんご周知の通りです。

インターネットとアマチュア無線を立体的に組み合わせることが合法的に実現できれば、どちらか一方だけではなかなか実現不可能な<実に興味深いハイブリッド通信技術>に個人レベルでもグループ単位でもチャレンジできる土壌が果てしなく広がる訳ですから・・・面倒なハムライセンス取得の価値も魅力も倍増間違いナシです。

えっ?!、IT革命に乗り遅れた一部の上級資格者やハム界リーダー達がきっと大反対するって?!。
あははは、それじゃ誇り高きJAハム界も、ワープロと日本語Eメールがやっとこさできるだけでデジタル戦士を気取るオジサン世代がなぜかリストラされちゃう一般社会の現状と全く同じですねぇ・・・。

 
左:10年ぶりの秋葉原ハムショップ内は、目新しいモノばかりで思わず目が点に(富士無線)
中:真空管用のパーツを見つけると、思わず不気味な微笑が浮かんでしまいます(ラジオデパート)
右:野田さん/JA1FY・私・CQ誌の小磯さん/JH1UNS・甕岡編集長/JJ1IUK(居酒屋ミーティング)
※以上のデジカメ写真撮影は、JARA名誉会長・JS1DLC/荒川さんによるものです。



2000年8月

しばらく更新をサボっていたらもう8月も後半になって前庭の梅の花がFBな香りを放っています。シャックに落ち着いて無線どころではなく、モバイルノートPCをバッグに収めて、VK国内あちこちに出稼ぎ出張ばかり・・・相変わらずの貧乏ヒマなしARAであります。

アクティビティーコンテスト参加はおろか、庭先には早春の花々がほころび始めているというのにSSTV用のデジカメ==<ディジタルキャメラァ>なんて、識者オススメの正しいカタカナ語(?!)で言おうとすると舌を噛んじゃいそう==で写真をゆっくり撮影する時間もなく、1年の3分の2が文字通りに矢のごとく過ぎ去ろうとしているなんて信じられない位の『Time flys』に唖然!。

仕事では二十代・三十代のデジタル(ディジタル?!=やっぱりデジタルの方が日本語としては好きだなぁ・・・)世代が得意とする最新技術の怒涛にアナログ思考ならではのアドバンテージをなんとか融合させて追従するのがやっとこさ状態のしょうもないオッサンですが、永年続けているアマチュア無線に関してはまだまだ見果てぬ夢があります。

何がどうなってるんだかサッパリ・・・フタを開けて虫眼鏡で眺めてさえも中身が良くわからない最新・ハイテクテンコ盛りリグでオンエアするのも手軽で楽しいのですが、再び<高一中ニ>位の受信機と100W位のCW送信機を自作して自分なりのDX交信を楽しんでみたい気持が日増しに強くなっています。

大好きな SSTVモードは交信相手の顔やシャックがその場で見れて親近感倍増、省エネPSK31モードもなかなかの魅力と面白さ・・・。でも、あなた任せのソフトウエアー+あなた任せのプラモデル自作PC+あなた任せのハイテク無線機使用じゃなけりゃ私のような文科系ハムには到底無理。
・・・で、それはそれでいいと納得して作者と新技術、色々教えてくださる先輩各局達に感謝しながら楽しんでいても欲張りARAにとっては何かが足りない、なんとなく欲求不満。

出来合いの最新型無線機やアンテナを買って、有線/無線のDXクラスターに出現した珍局に群がって競い合うのもアマチュア無線の素晴らしい楽しみ方の一つであることに異言は全くありません。たかが高一中ニといえども、現在の自分自身が仕事で稼ぐ<時間給>を考えれば、最新型高性能無線機を買った方が自作するよりもはるかに安くつくに決まっています。

豪州国お代官様が年貢からコストを控除してくださる<お稼ぎ用PC>は、出来合いハイスペックの新しいボードやデバイス、最新ソフトウエアーなどの紹介・評価記事を雑誌やインターネットのウエブサイトで眺めたりして領収書と引き換えにあれこれ挿し替えたりインストールするのが日常となっていますが、シャック用のPCに限っては、私は一世代前のP233MMXやP166機の5インチベイにアナログのオーディオミクサーを自作してセット、パネル前面にマイク/ヘッドフォン端子などとアナログボリューム各種をあつらえてオンラインマルチメディア通信+アマチュア無線の画像&文字通信を楽しんでいます。

W2000にはちょっとシンドイけど、気がついた折にレジストリーを修復、不要なゴミファイルを片付けたりのメインテナンス+メモリー配分を含めたチューニングアップさえきちんとしておけば、オンライン音声通信やEメール/チャットなどはもちろんのこと、SSTVだろうがPSK31だろうがログソフトだろうがJARAウエブサイトの制作/更新であろうが64メガRAMでさえ、PCパワーを食う3Dゲームや大きなビデオファイルを余暇に楽しむ時間的余裕のない私には十分にお釣りがきます。このARAスペシャルバージョン旧型PC、自分勝手に『ハイブリッド通信型PC』と名づけて一番気に入って使っています。アナログシステムにオーディオ処理回路の一部を担当させると、旧型PCでもメモリーの消費が少なくCPUの負担も軽くなるというウワサも(ホントなのかなぁ・・・?!)。

バーボンのグラス片手に、そんな私自身のここ数年の仕事内容と趣味・アマチュア無線をふと振り返っていた時に『せめて、余暇だけはコストや手間を無視して自分自身の能力に合わせて作った無線機で世界中のハム仲間達と贅沢なコミュニケーションを楽しめたらどんなに素晴らしいだろうか・・・』という思いがつのり、『中学・高校生の頃は、今では7メガCW界の世界的有名人に成長した鬼沢君(JA1NUT)なんかと一緒になって、大OMやスーパーDXerの間をかいくぐりながら200カントリー(当時の表現)以上も交信できた送受信機やアンテナを確かに自分で作っていたんじゃないのか・・・?!』という忘れかけていた自負も心の片隅をよぎりました。

ガラス板の上にそーっと乗せて、カーボランダムで磨いて周波数調整をした水晶片や、コイルを1ターンずつカット&トライで巻いて、秋葉原中を回って安いのを必死で探したシルバードマイカを組み合わせたVFO(死語?)から作られた電波が、60W〜100Wハンダごてで火傷しながら作った逓倍器や増幅器でパワーを与えられ、自分で長さを測ってアマチュアなりの様々な工夫を凝らしたアンテナから発射されて世界を巡る・・・。そんな遠い過去の体験があるせいか、個々の技術レベルや知識に合わせた <電波の自作>は、時代や技術革新の波を超えた、アマチュア無線家ならではのロマンの一つではないかと・・・現在でも私自身は固く信じているのです。

巷ではCW試験存続/廃止に関するさまざまな論議が続いていますが、少なくとも商業的視点を離れてアマチュア無線の<原点>に焦点を合わせる限り、『論議』など必要がない位、ビジネスとしてではなく趣味として無線通信と関わる全アマチュア無線家にとって経済力/無線工学系技術力格差を埋める意味でもCWモードは価値ある存在であるとの私個人の考えは変わりません。言葉を変えれば『これから先の時代は、CWモードの価値(コストパフォーマンスや、難しい様々な外国語の壁すらもなんとか超えられる、より優れた人間ワザ追求)に気がついたアマチュア無線家達だけに遺された先祖伝来のお宝モード』とでも言い表して過言ではないと決めつけてしまったら大袈裟でしょうか?。

これって、決して<懐古(回顧)趣味>じゃないと思います。
『確かにこの小さなグライダーじゃ外国へも飛んでいけないし、確実な移動手段としての実用性にも乏しい。でもね・・・自分の僅かな余暇の楽しみ位は、日常どっぷり浸かっているハイテクコマーシャリズムに流されることなく、空を飛ぶ職業に憧れていたあの頃の初心に戻って、現在の裸の自分が大自然の中で何をできるかチャレンジしてみたい・・・』。永い友人の一人・カンタス航空のベテラン747機長が趣味で操縦する自作のグライダーに怖々乗せてもらった時に、彼はそのようなことを言っていました。

到底自分自身の手には負えないようなメーカー製・250HzのCWフィルターやDSPの性能をユーザー評価するのが当り前になった現在/すべてを知り尽くした自作受信機のファインチューニングでは足りずに、フロントパネル面を指で押しながらドリフトとマグネチックヘッドフォンのピーキーな周波数特性を利用してQRMに埋もれたDXの微弱電波を耳で聞き分けていたあの頃・・・。

メーカー製リニアアンプによるオーバーパワーが云々されている現在/どうにも太刀打ちできない珍局へのパイルアップをイライラ聞きながらハンダゴテを暖めて電源を倍圧整流に配線し直し、CWのリズムにシンクロしてオーバーロードの苦しさにブンブンうなりを上げる電源トランス+プレートが真っ赤になって『頼むから止めてくれぇ!』と叫んでいるかのような米軍ジャンクで手に入れた終段管達にムチ打ってドキドキしながらバグキーで機関銃CW送信しながらDXに青春を賭ける貧乏高校生の執念を込めたささやかな『オーバーパワー』をしていたあの頃・・・。

出来合いの最新技術と財力に大部分を頼る<カウチアマチュア無線>も、普段はストレスまみれの一般社会人達が僅かな余暇をエンジョイしたり、定年後のバラ色ライフを演出する趣味としてはなかなかのお楽しみ路線。大自然の偉大な恵みを借り、人間本来の五感(時には第六感も・・・)や自分なりのワザをフルに活かして小さなチャレンジを試みるのも同じアマチュア無線の別な楽しみ方。AWARD集めだってQSLカードコレクションだってコンテスト参加だってやりだしたらなかなか止められない。気のあった仲間達との『電話ごっこ』も便利で楽しい。全部まとめてできる恵まれた状況ならば鬼に金棒・ネコに小判(ちょっと違ったか?!=笑)で言うことナシ・・・。

お手軽通信だけが主目的の『バブルハムブラザーズ』の皆さん方が他のもっとお手軽な個人通信界に流出、ハイテク&インターネット融合時代の到来で様々な選択肢と、その気になりさえすればアマチュア無線にも利用可能な新旧通信技術分野が広がった分だけ、やり方によっては巷でささやかれている『衰退』どころかますます幅広く面白くなりそうなこれからのアマチュア無線ではないでしょうか?。
より幅広く・奥行きの深い21世紀多目的アマチュア無線を、個人レベルでも存分にクリエートできるような新制度への改革を願ってやみません。

『アマチュア無線のアマチュアたる意味は一体・・・なんだろうか?!』。
『日本国内では、一部のハム仲間達の通信目的や言葉使いだけを指してアマチュア無線のCB化などという見下げた表現がされているけど、【こんな異国のCB制度】も知った上でのことだろうか?』

現存全エンティティーとの交信達成も時間の問題。厳密に言えばそうではないけれど、再び自分が作った電波に永年アマチュア無線に賭け続けた夢と情熱とロマンを載せて、大自然が織り成す電離層のご機嫌を覗いながら世界中の空を翔け巡れたらどんなに楽しいことだろうか・・・。

バーボンのグラス片手に様々な思いを巡らしている21世紀の夜明け前です。


 


2000年5月

紅葉が綺麗なのはFBなのですが、深夜・早朝は屋外駐車の車のフロントウインドーがバシバシに凍てつく位に晩秋の気配がここ山里・キャンベラに漂ってきました。

儲けなんか大したことない割には仕事が超多忙で週末ともアフター5とも無縁の暮らしが続いているのも原因の一つかもしれませんが、特に最近になってから無線機のスイッチをオンする気がしないのです。モービル中も、カーステレオやFM放送を聴いていることが多くなりました。
すでに四十年近く、絶え間無くアマチュア無線と表裏一体と言っても過言でない暮らしを続けてきたのですがここのところ無線機のスイッチをONする意欲が一気に薄れてしまったのです。

『そういうことは確かに斬新な新技術チャレンジですが、語り合うだけにとどめて実際に送信実験してはいけません、これは違法・・・、目的外通信・・・』そんな論議が、赤道のはるか彼方に存在する私の故郷のアマチュア無線家の間でお盛んな様子ですが『日本のアマチュア無線って、いつ頃からそんな風になっちゃったのか・・・』ってなんだか寂しい気持で一杯です。

悪質な違法運用を是認・擁護する気持などはサラサラ無いのですが、私自身の今までの『アマチュア無線』は、他人様のやっていることやたわいのないお空でのおしゃべりの内容をあれこれ批判したり、法律云々を議論するために存在した訳でなく、 私個人の技術と運用レベルに見合った『様々な意味合いでの小さなチャレンジ+ご町内〜地球規模の友情の輪+一般社会に向かって胸を張れるハムとしての誇り』がすべてだったのです。

電波法遵守という意味合いでは、公序良俗とやらも一般社会とハムの世界では遊離して考慮。ラグチューを楽しむにしても『話題』を選ばなくては放送コードに反するような内容でなくとも同じアマチュア仲間から是正を求められるみたいですし・・・、皆さんのご意見を拝聴しているうちに「アマチュア無線って、厳密に考えればこんなに堅苦しくて薄っぺらな趣味だったのか?」と永い間見続けた素敵な夢から醒めた気分なのです。

本来のアマチュアらしいチャレンジをもっと存分に楽しめるアマチュア無線に改革する前向きの積極姿勢よりも、既存の古臭いアマチュア関連電波法を盾にして公序良俗でさえ一般社会でのそれと一線を隔て、自分達の自由や一般社会に対する貢献活動にすら自ら進んで箍をはめることを好んでおられるかのような皆さんが一部に存在するのを知ってすっかり驚いてしまいました。

私の若かった頃、ローカルのOMさん達はオーバーパワー局がローカルに存在すれば『告発』することを考えるよりも『パワーに見合った資格取得』を薦めて下さる方々がほとんどでした。
AMのパイルアップでDXの珍局と交信できなければ、ストレートに諦めたり他人のオーバーパワー疑惑を云々する前にCW技に磨きをかけたり、オーバーパワー局が荒らしに来る前に最初のCQで仕留めようと逆に意欲を燃やしてひたすらにワッチ一筋の先輩達の姿に励まされて頑張ったものです。

混信に埋もれた珍局の微弱な信号を求めて受信機のダイアルを回すことを忘れ、パケットクラスター画面を眺めているのも確かに『現代のお手軽アマチュア無線』の一面だということに反論するつもりはありません。でもこれじゃ、地域的CONDXの良否差以外には、設備やロケーション、運用テクニックのすぐれた局などから順番に応答を得るのがほとんど当たり前ではないでしょうか?。不公平といきり立ったり他人のオーバーパワー疑惑を槍玉に上げる前に、自分なりのDX技を開拓するのが現在でも通用する『アマチュアとしての誇り』につながると、私個人は思います。

何かを捕まえる・・・DXレースはもちろん、街角のナンパでも、海に出てマグロ釣りするときも、競争相手に比べてハンディキャップがあればあるほど、アマチュアならではの『過程の面白さ&達成満足感倍増』と言う考え方も存在します。
『我こそはアマチュア無線家なり』と自認しておられるあなたなら、『己のワザで勝負!』ということをまず第一に考えるべきでしょう。 自分には到底手が出ないような無線局設備を誇って我が物顔でDX界に君臨するスーパーステーションを僻んだり、違法性をなんとか探しだしてやろうなどとネガティブに考えるのは・・・よくよく考えて見れば、ますます自分が哀れで悲しくなる原因となってしまう逆効果もあるのではないでしょうか?。違法オーバーパワー局などは気にも留めず、上手に珍局を獲得して溜飲を下げる<正統派DXワザ>を極めてこそ、『真のアマチュア無線DXer』と誇りが持てそうです(もちろん、違法オーバーパワー容認などもっての他です!)。

郵政省の怠慢とかも話題に上っていますが、所持資格相応の技術を持たなかった私のところに落成検査に来られた岩掘さんという郵政技官の方は、自らハンダゴテを握って送信機の不具合を直して検査に合格させて下さいました。前向きに努力するアマチュア・チャレンジするアマチュアに対しては、今も昔も郵政省は好意的に接してくれていると私は信じています。何か新しいことを始めようとする1アマチュアの心意気を削ぐような行為や発言は、私自身が見聞きした限りでは郵政省や電波監理局側よりもむしろアマチュア自らの側に多かったように感じます。

同じアマチュアである筈の体制指導者側は、彼等自身の体験や興味とは無縁の新分野に進出しようとする先進的アマチュア達の出鼻をくじき、自らはその分野にチャレンジするつもりなど無いように見える一般アマチュアの皆さんの一部は『それは違法だ』『そんなモノ必要無い』と、自分が好んで棲息する保守的な世界だけがすべてのように発言されている状況も多く見受けられるのではないでしょうか?。

三十年近く前のことですが、 私はVHF/50W移動局の免許を受けてモービルでのFM電話ゴッコ運用も存分に楽しんでいました。現在のように、手軽なソリッドステートのリニアアンプが一般化する少し前の時代です。きちんと落成検査に合格しているDC/DCコンバーター付の2B94のブースターを車のトランクに入れて使用しているのをチラっと見られただけで『オーバーパワー!』と当時の電話級資格者の真面目な皆さん達から散々陰口をたたかれてしまいました。
たかがアマチュア上級資格をひけらかすみたいで気恥ずかしく、自分の所持資格やライセンスを公開(?)していなかったどころか「私は電話級アマチュア無線通信士」と勝手に<自分にふさわしい資格>をこしらえて大声で自称(自嘲?)していた私自身にも大きな責任があります(笑)。

二十年以上も前、私が初めてオーストラリアに長期滞在するにあたって巣鴨のJARLを訪問しました。当時は海外運用情報も少なく、日・豪間の相互運用協定など存在しなかった時代ですので、せめて英文のJARL会員証を身分証明代わりに免許関係の英訳証明書をお願いしたかった訳です。 手間をかけさせてはいけないと思って、きちんとタイプしてサインか押印するだけで済むように英文書面もこちら側で準備して英訳内容に嘘偽りが無いことを確認していただく意味で免許証(+状)や会員証の日本語原本も持って平身低頭で窓口を訪れました。事情を説明して頭をカウンターにすりつけるように何度お願いしてもケンもほろろ・・・、『そんなこと出来ません。理由など言う必要はありません』と言う醒めた事務的な応えしか返ってきませんでした。

『絶対にアマチュアの味方』と信頼していたJARLから英訳証明はおろか英文会員証すら貰えなかったこともあって、半分うなだれてキャンベラに到着した翌日にこちらの電監にあたるお役所の窓口を訪問しました。 おそるおそる昭和年号と日本語で書かれた従事者免許証と局免許状のオリジナル、それとQSLカードとシャックの写真をバッグから出してカウンターに並べました。窓口の係官は「ははは、すげぇ免許を持ってきてくれたなぁ、これじゃ何がなんだか読めないよ。待てよ、コールサイン・バンド・電波形式・出力はなんとか判読可能だな・・・」と大笑い。

「君のQSLカード、CWモードしか印刷してないじゃないか?」「ほとんどCWしかやらないもんで、他のモードは印刷する必要が無いんです」「ならいいや、最上級資格相当だな。今日から無制限局(アンリストリクテッド級)として運用していいよ!」と、現住所・氏名・電話番号・日本の従事者免許証番号を記入するだけの簡単な申請書でVK1BMのコールサインを割り当ててくれたのです。
1975年以前にアメリカに駐在していた時は、日本国籍という理由だけで、窓口にお百度参り状態でもFCCの従事者試験を受けることすら許されず、その後滞在したインドでもネパール台湾でも、日本語で記載されたライセンスなどは門前払い。日本の煩雑な開局方法しか体験していなかった私はオーストラリア電監の柔軟な対応に仰天しました。

日本の郵政省のお役人さん達は外国のアマチュア制度について熱心に耳を傾けてくれました。『ARAは外国かぶれ・・・』と決めつけて下さったのは私が仲間だと信じている他ならぬ日本のアマチュア無線家の一部の皆さん(それも、ほとんどが1級アマチュア資格所持を誰彼構わずに自慢されている方々や、某ハム団体関連・2アマ資格所持の指導者階級の方々)でした。そんなこんなで、海外の柔軟なアマチュア制度を紹介するのにも嫌気がさしてきました。同じ1アマ資格所持者でも、『えっ、あのヒトって1級資格持ってたんだぁ・・・?!』と後で知ってビックリするような方々のほうが、現実のシーンでは<より本来のアマチュア無線家・OMさんらしい活動や発言>をなさっている場合が多いと思うのは私だけでしょうか?

JARLの1末端会員として、立派な<アマチュアコード>を読み返すたびに『なんだこれ?!』と虚しい暗雲が心にたちこめてしまうのも・・・私だけでしょうか?。

VK1SIXのコールサインも取得、HL−1Kも6m専用になんとか自力で改造、隣近所に電話をかけまくってフルパワーでも電波混入がないことも確認しました。サイクル22のピーク直前にオーバーホールして以来、約12年間もそのままになっていた6m八木のバランや同軸もサイクル23に合わせて新品に交換しました。決して携帯電話やインターネットにハマってアマチュア無線への意欲を削がれた訳でもありません。

私はDXペディション局相手の交信以外には『59QSL!』スタイルをあまり好みません。そうなると、普段の私が日本のハム仲間の皆さん達とお空で話している内容の80%は『目的外通信』と決めつけられてしまいそうです。北ビームで様々な話題満載の楽しそうな日本語電波やSSTV画像を求めて無線機のスイッチをONする気分になんとなくなれない・・・決して短くはない私のアマチュア無線歴を通じて初体験の『寂しさ・切なさ』を感じている20世紀最後の晩秋です。



2000年2月

とくにここ数年、 オンラインネットワークと携帯電話の発達によってどこにいても仕事と<XX>とは腐れ縁が切れない世の中になってしまいました。
これって、いいんだか悪いんだか・・・ねぇ。

シドニーまで出稼ぎにいくことも多くなって貧乏ヒマナシに拍車がかかり、『シャックにドカッと落ち着いてゆっくり無線を楽しめるようになるのは一体いつになるんだろう・・・』とか考えながら最近はモービル運用を楽しんでいます。新しくJARAに登録してくださった皆さん、登録フォームはきちんと届いておりますがなかなか新企画まで手が回らない現状です。JARAのサイトも落ち着いてアップデートする時間がなくて申し訳ありません。

今月の最終週末は片道450Kmのドライブをものともせずにゴスフォード近郊で年一回開催される<南半球最大のハムフェアー>見物に行ってきます。有名なデイトンに比べれば、『月と銭ガメ』以上の差がある南半球最大の・・・ですが、地方競馬場を借り切ってのハムの祭典・・・広大な駐車場にはオーストラリア各地から集まったコールサインナンバープレートや工夫を凝らしたアンテナ付きのモービルが沢山駐車している駐車場に車を乗り入れた瞬間からワクワクしてしまいます。駐車場に停めたモービルの横に折りたたみテーブルを出して無線をやりながらバーベキューを楽しんでいるグループがいたり、豪華絢爛な商業見本市的会場とは全く違うVKアマチュアの、<年一回のお祭り騒ぎ>らしい雰囲気が立ちこめているのが、私のような<田舎者ハム>にとってなんとも言えない気安さを感じます。ちなみに、個人やクラブの出展料はベニア板1枚くらいの貸しテーブル付きで1000円位、入場料は駐車場代込みで何人乗車でも1台あたり600円くらい・・・お昼・12時以降の入場ならば無料です。

またまた奥歯を一本抜かれました。昨年の今ごろに続いてこれで2本目・・・。虫歯でもないのに抜かれるはめになってしまった四十年間以上にわたって黙って活躍してくれたであろう哀れなヤニまみれの歯を掌の上で転がしながら、複雑な気持です。
『歯そのものは元気一杯でなんの問題もなくても、それを支える歯茎がダメになっちゃえばオシマイなんだよなぁ・・・』と、しみじみ感じ入りながら、永年の働きに感謝と弔いの気持をこめて丁寧にタバコのヤニや歯石を落として象牙色の輝きを戻してあげました。

ヒトそのものだって、まだまだ元気一杯で働いているつもりだったのに、長引く不況、リストラ、家庭騒動なんかが原因で第一線から抜き落とされちゃうんだよなぁ・・・ってね。
誌面ではあんなに元気が良かったモービルハム誌が突然終刊しちゃったのも、<歯茎>にあたるJAアマチュア無線界全体の勢いが失せたのが原因かなと想像すれば、お正月過ぎに日本から訪ねてきた友人からもらったCQ誌の薄さ・広告急減とダブってしまい、心中穏やかではありません。

とりあえず虫歯をいじくり回すだけなら、さし歯や詰め物もOKだけど、イカレた歯茎を放って置けば悪くなるばかり・・・他の健康な歯に与える悪影響も大。しかも、手遅れになればなるほど完治させるには結構な手間とお金と苦痛が・・・あぁ〜。ところで、JAアマチュア無線界の基盤は大丈夫なのかしら?、『ハム=波夢⇒波無』にならなきゃいいけど・・・。

すでに1年の12分の1が飛び去ってしまった今、2000年こそアマチュア無線の新たな飛躍の年になればいいなぁ・・・と、はかない祈りを南十字星に捧げる晩夏のキャンベラです。


新年あけましておめでとうございます


2000年1月

あっという間に2000年が到来しちゃいました。
みなさん、本年もよろしくお願いいたします。

今のところお祭り騒ぎを楽しんだだけで平穏無事にトラブルフリーのY2Kを迎えてほっと一安心している管理人です。もともとがバクチ好き性格だもので、個人的には最後の最後までミネラルウォーターも食料も備蓄せず、現金も銀行からおろさずにイチかバチか・・・、生涯で一度きり(?)の<Y2K生活ギャンブル>を楽しみました。 順次チェックしていくうちに、職場のソフトウエアーで一つだけ<1999>の次を知らん顔して<19100>と表示していたのがあって、『これって、センキュウヒャクヒャク年ってコトかい?!』と、あまりのアホさ加減にみんなで大笑いしました。

いよいよ世紀末らしいさまざまなニュースが世間を賑わした1999年でしたが、年も押し迫った最後の土壇場になって、エープリールフールじゃないかと思わず疑ってしまうようなアメリカ発ハム情報を目にしました。

USAアマチュア制度が2000年4月半ばから変更

  • テクニシャン・ジェネラル・エクストラの3クラスに簡素化
  • エクストラ級でもモールス試験は5ワード/分

以上の2項目が主なる改正点ですが、エクストラ級のモールス試験の速度が目を見張ります。5ワード/分といえば日本の3級と似たようなものですから、この決断に関してのFCCの思いっきりの良さはハンパじゃありません。
今回の改正にいたるまでの様々な経緯もFCCのウエブサイトで詳細レポートされていましたが、ARRLや個々のアマチュアとFCCの連携プレーもさることながら、日本のやり方とは全く違った理路整然たる情報開示ポリシーにも目を見張るものがあります。

話は変わって、 私の職場には様々なネットワーク関連ソフトウエアーの売り込みが来ますが、昨年印象に残ったのは以下のようなソフトです。


■ネットワーク上を行き来する様々なトラフィックから特定の差出人・受取人あてのメッセージだけを自動抽出してファイルするフランス製のソフト(特にリストラ傾向の企業勤務で、職場のメールアカウントを私用にも使っていらっしゃる皆さんは要注意かも・・・)

■名前などの特定キーワードを指定して、世界中の検索サイトに自動アクセスして検索結果をリストアップ&ソートするアメリカ製のソフト(あちこちに顔を出されたり、一般公開していないウエブページをお持ちの方は巡回ロボット型サーチエンジンのピックアップにご注意下さい)。

■しつこくポートスキャンをかけてくる輩どもを逆探知して逆襲メッセージと警告を送りつけるイスラエル製のソフト(特定のウエブサイト・掲示板・チャットルーム訪問者のPCの中身を黙って好き勝手に眺めたり吸い上げたりのプライバシー侵害目的に使われるのがメインかも?!)。

↑こんな状況じゃプライバシーなんかいくら気にしたってしょうがない・・・。いちいち『暗号化』なんて馬鹿馬鹿しくてやってられないし・・・ネットサーフィンだって、『プライバシー保護のため』と称してjava・・・やActive-X切ってcookie off、 加えてpop up 必殺のガチガチ設定じゃ、せっかくのブロードバンド環境が整いつつあるご時世なのにオモシロさも便利さも『半減』どころじゃありません。

仕事用には一応いいのを揃えてあるのですが、シャック用には高く見積もってもせいぜい5万円位の職場お下がり中古オンボロ端末+無料ブラウザ/メーラーばかりを使ってるクセして、最大の恩恵とCIA並のセキュリティーの二足ワラジを期待する(私のことです)方がおかしい?!。IPを隠すソフトを手に入れて使い方をマスターした後は、匿名掲示板などで意図的にIPを裏(もしくは表)に晒して自分を知る特定の相手だけに『たぶん、あのヒトであること』を伝える逆用ワザもTPOに応じて使うようになりました。

2000年代は:
『疑わしいメールや添付ファイルは決してその場で開かず、覚悟ナシには怪しいサイトにも近寄らず、掲示板やチャットルームの匿名性(多くの掲示板は、裏側から覗けば投稿元IPやホスト名が丸見え)など頭から信用せず、オンラインPCのHDDには他人に見られて困るデータやファイルを保存せず、アマチュア無線用/私用/仕事用にきっちりと分類した複数のメールアカウントを活用し、一度でも使ったメールアドレスは百万人に知れる可能性を自覚し、不要のジャンクメールは文句を言う前にさっさと削除し、クレジットカードは使用限度額500ドルの盗用保険付き短期間カードをオンライン専用で使用し、天下の無法地帯に身をさらしているつもりでインターネット界で気楽に遊ぶ』

ことにしました。


いつ・どこで・誰が・黙って聞いてるか見てるか判らない・・・。アマチュア無線の世界では神代の昔からの常識ですが、<有線経由>ということもあってインターネットの世界ではついつい誤解・油断してしまいがち。・・・が、いくら神経質になっても対抗する技術力など伴わない丸腰同然の私です。
【インターネット初心者の皆さんは、こちらもご笑読ください・・・】

新春のSSTVコンテストで、今年はどんな皆さんと画像交換できるか、楽しみです


【▲2001年へ】