■2003年、最初で最後の管理人室・・・番外編です
 
プロフィール

1980年初旬からオーストラリアに連続居住している割には、東岸沿いとキャンベラ近郊以外の地域へはほとんど遊びに行ったことがありません。

あれやこれやと、やたら広範囲にわたる趣味に費やせる時間が少ないのと、狸の皮算用が外れた円高島流し環境を1年中ブツクサと嘆きつつ、それでも昔ながらのアマチュア無線への未練をどうにも捨てきれずに悪あがきしている落ちこぼれオジサンであります。他人様に胸を張って自慢できるようなコトが『何一つない!』のもコンプレクス。(ex:VK1BM)


 
▼光陰矢のごとし・・・

2003年も風雲のように過ぎ去って・・・とか嘆いていてもおかしくない時節になってしまいました。
今年の後半はVK全土を襲ったインターネットトラブルの右往左往対応で明け暮れました。まだまだあちこちに後遺症が残っている様子ですが、アドレス確認と生存証明みたいなクリスマスカード返信をとりあえず終えたところで、2003年最初で最後の『管理人室アップデート』をしはじめたところです。

 
今年のクリスマスシーズンは、例年に比べて商店街の飾りつけも大売出しも例年よりもかなり控えめになったような雰囲気が漂うオーストラリア大陸東南部です。郊外の一般住宅地でも、あちこちで目を見張るような素敵なクリスマスイルミネーションの満艦飾を楽しめる様子が日本から伝わってきますが、ここキャンベラやシドニーではどこのお宅もちょっと控えめ・・・毎年このシーズンになると目を楽しませてくれる家屋〜庭先の植木まで丹念に装飾した大仕掛けクリスマスイルミネーションも今年はだいぶ少なくなっているような感じです。
 
『国際正義』という大義名分はあるものの、やはり中東方面の騒禍に軍隊を派遣して直接関わる国家の一般市民として無差別テロ発生への恐怖や巻き添え的に肩身が狭くなってしまった一部の過激派ではない大多数の某教々徒の皆さん達へのそれとない気遣いもなんとなく感じられます。
寺院や神社などは皆無に近く、宗教関係の建造物のほとんどがキリスト教会のオーストラリアですが、それは旧英領植民地だった頃の名残り・・・60年代の前半に白豪主義を撤廃、『マルチ民族/文化国家』に転向して久しい現在では、建国200周年を経て様々な人種・言語・宗教が立体的に共存できる世界でも珍しい『21世紀 マルチ カルチャー モデル国』とも例えられる国創りが功をなしています。
 
『一つの国旗の下に忠誠を近い、オーストラリア国民としての誇りをもち・・・』などという大それたスローガンよりも、『この素晴らしい大地と自然環境を、一人のヒトとして大切にしてみんなで楽しく仲良く幸せに暮らようよ。どこの民族でも、どんな言語が母国語でも、信じる宗教が何でも構わないじゃないか・・・』という国を挙げての『ぶっちゃけ主義』がますます強くなっていくのを永く住めば住むほど体感できるようになりました。アマチュア無線関連でも『相互運用協定がないから・・・』などとお堅いことを言わずに、ずっと以前から行政側窓口担当者の判断だけで、多くの在豪JARAメンバーのような外国籍居住者達や外国からの訪問者ハム達にも一般VK局とまったく同じVKコールサインによる運用許可/ライセンスを求められるままに発給していたのもうなづけます。
 
日本では、国土交通省が国を挙げての『Visit Japan キャンペーン』に取り組もうとしています。
世界中の多くの国々において、日本人ハム達が一方的に海外運用の楽しさを謳歌している現況下では国際的には通用しそうもない『相互運用協定/資格認証がないから・・・』などという使い古された言い訳はもう止めにして、『Yokoso! Japan/みんなが観光大使』のキャンペーン合い言葉に恥じないように日本全国・津々浦々に散らばるハム達が三々五々的にできる範囲の協賛参加する・・・というのはいかがでしょう。
 
いきなり『ご自由にどうぞ・・・!』というのもなんでしょうから、例え滞在期間中だけでも、無料もしくは安価な手数料設定で簡単な届け出と認証による『JA#/外国コールサイン』での運用(V/UHFのFMハンディー機だけに限っても)を許可すれば、『最新型無線機は現地購入』で不況にあえぐ日本のハム関連メーカーやショップも少しは潤うかもしれませんし、日本各地で運用中の各種オンラインゲートウエー局との相乗効果もあいまって日本国や一般国民そのものと、JARLコード通りの日本のアマチュア無線制度に対する21世紀的な国内/国際的評価が上昇すること間違いなし・・・とは思えませんでしょうか?
 
最近では日本のV/UHF帯も閑古鳥がないている状況が多いみたいですし、日本各地を訪問する外国人観光客たちが、手にした日本製ハンディー機を介して地元ハムとの交流を楽しんだり、日本のあれこれや人々の素晴らしさを母国のハム仲間達に地元のオンラインゲートウエー局経由で現場から『メリット5!』の実況生中継。海外から眺めて『素晴らしい日本と日本人』に自信があるだけに・・・想像しただけで『規定されたアマチュア業務から逸脱するから止めるべき!』などというヤボな自主規制論(?)が、JAハム界内部のあちこちから間髪を入れずに聞こえてきそうなコトすら忘れてワクワクしちゃいます。
 
オーストラリアでは正規VKコールサイン割り当てのために形ばかりの申請が必要ですが、通常は窓口申請して5〜10分ほどでカウンター越しに運用許可がもらえます。外国資格しか所持しない海外からの一般訪問者ハムは、別の規定による運用以外は母国コールサインの使用が原則というアメリカやフランス本国やニュージーランドなどにおいては、事前の申請や届け出、運用許可取得すら必要とされないこのような制度がこれといった問題もなく既に実現されていると伝え聞いています。
ノートPCに代表される軽便/安定/秘匿性に優れた新時代個人通信端末が、簡単・自由に外国籍訪問/居住者でも使えるIT環境ですからねぇ・・・いわゆる『先進諸国』が自国籍人以外のハム局運用に必要以上にこだわって神経質になるのは『ナンセンスな時代』に変遷してしまったのかも・・・。
 
話は変って・・・、日本の義務教育での外国語教育は『米国系英語オンリー』がほとんどで隣国語である『中国語』とか『韓国語』の選択肢は皆無に近いそうですが、オーストラリアでは公立学校でさえ外国語学習の選択肢が非常に広く、我が家の子供達は第二母国語(?)である筈の『日本語』には見向きもせずに『インドネシア語』を学んでいます。理由は『お隣の国とは仲良くしなくっちゃ!』だそう。

 

・・・で、実にさまざまのお国訛り英語が当たり前のように飛び交うこの『マルチカルチャー国家』に深入り体験してみると、なぜか『旧き善き時代のアマチュア無線界』を彷彿させられるのです。
共産主義バリバリだった旧ロシア各地から届いた『PO Box88 Moscow』とだけ住所が記された素朴なQSLカードをしげしげと眺めて一般庶民アマチュアの不自由さに想いをはせ、アメリカのミラーコート紙に印刷された豪華なグラデーションカラーコールサインに感動し、世界各国の仲間達から情報を得てメーカー製を超える自作機作りに青春の情熱と執念を傾け、ベトナムの戦場から発信される下級兵士達が本土に残された家族と交信するフォーンパッチQSOにもらい泣き。。。
 
何ヶ国語もの片言外国語を少しずつ覚え、地球規模ではどんな国家の、どんな宗教を信じる、どんな人種ハムでも、そしてJA国内では職業・年齢・性別・学歴・貧富の差・所持資格などにはまったく頓着せずに『同じ仲良しハム仲間同士』みたいな風潮に包まれて過ごしていた『あの頃』が、つい昨日だったかのように思えます。
 
▼ARAのアマチュア無線・・・今昔
2000年〜2002年は『電離層代用インターネットとアマチュア無線の融合』にずいぶん執心しました。
『2003年も、たぶん同じような方向性を保って『アマチュア無線への新技術導入に自分自身の個人的興味の中心が引き継がれるのであろう・・・』と信じていましたが、それが2003年の後半から少し変化してしまったのです。
【TS-2000:超遠距離オンラインフルリモコン運用】
 
まず、『クリーン』な大自然の恵みである電離層と比較して、突然『汚染まみれ』になってしまった最近のブロードバンド環境問題が大きくのしかかります。アマチュア無線のアンカバー局などとは比べ物にならないぐらいの害毒を流すアンカバー(?)が蔓延、、、お空のアンカバー局はビートをかけたり暴言を吐いたり特定チャンネルを独占するぐらいで無線機そのものは滅多に壊しませんよねぇ・・・?!
一方、オンラインのアンカバーはPCそのものを壊してしまったり、保存されている大切なデータを書き換えたり盗み出したりするのが当たり前。状況とワザによっては、憎たらしい局のアンテナ給電用同軸ケーブルに針を刺したり釘を打ち込んだりするようなことだってオンライン経由で・・・ってワケです。
 
無線機やAV機器などと接続された『お遊び用PC端末』に限っては、DMZ設定で自由度を高めるためにファイアーウォールもメチャ甘にしておいたのですが、2003年になってからは不審なIPからポートスキャンをかけられる回数が激増。これといった被害はありませんが、無法地帯歩行者天国的状況をモニターしているだけでなんだか気色悪くなってセキュリティー設定を強化した次第です(根性ナシ=笑)。
以上のアンカバーアクセスとは種類がちょっと違いますが、無線機の操作ミスや調整不具合でお空に撒き散らされる不要輻射などとは比較にならないほどの『悪意なきユーザー』達による、ウイルス/ワーム撒き散らし不要輻射(?)もインターネットのパフォーマンスそのものに大きな影響を与えています。
 
食い扶持稼ぎの基本となる仕事で使わざるを得ないインターネット環境では顧客と自分自身を守るために全力を挙げて『アンカバー対策』もします、注意も払います・・・が、余暇を楽しむ『趣味』のアマチュア無線にまでそのような頭痛の種を引きずりたくない(余裕がない)というのが2003年前半にアマチュア無線用常時接続公開サーバー運用を一時休止にした一つの理由でもあります。
 
昨年までは問題が少なかったトラフィックを監視していて、今年の後半からは前出の『悪意なき無数ユーザー達によるすさまじい汚染』が目に見えて急増しています。決して興味は失わず、様子を見みながらインターネットとアマチュア無線の融合実験は遵法運用を心がけながらとりあえず個人ベースに戻して非公開化・・・というのが、一般社会・ハム界を問わずにますますお盛んになる『盲信的インターネット絶賛/信奉』にいささかの疑問を持つARAのこれからしばらくの方針となりました。
 

個人的には『本来のアマチュア無線ですら、インターネットや携帯電話にとって代わられる』とは逆立ちしても思えません。日本のアマチュア無線だけに視野を絞って『お手軽個人通信』としての一面だけを眺めれば、確かに多くの皆さんのおっしゃる通りだと思います。しかし、伝統的アマチュア無線の真髄は、『単なるローコストお手軽通信』とはかなりかけ離れたところに存在するような気がしてなりません。メーカー製無線機を購入、販売店のアドバイスに従って『電話代わり』もしくは『仲間と楽しく手軽に連絡しあう/井戸端会議的交信を楽しむ』、メーカー製無線機+リニアアンプ+タワー屋さんに立ててもらったビッグアンテナを振り回して『59QSL』一言のパイルアップ破りとQSL/Award集め。。。

 
『趣味の世界』ですから、もちろん個人それぞれの価値観が第一優先なのですが、もしもこれだけがアマチュア無線のすべてでしたら、昔とは環境の違う現在に生きるアマチュア無線と無縁の多くの若者達にとっては『わざわざ無線従事者資格を取得して、通信内容や設備にも様々なややこしい規制や条件が付随する免許制度のある個人無線局を決して安いとは言えないコストをかけて開設→運用する価値/意味』が薄れつつある(理解し難い)世の中に変遷してしまった・・・とも言えるでしょう。
 
『アマチュア無線は、隣町はおろか国内の遠くの地域や地球の裏側の国とさえ<交信>できる』・・・いつの間にか、この常用句に自信と誇りをこめて胸を張れない時代に突入してしまった訳です。『うん判った・・・けど、<交信>してどうするの?、言語の違いはどうやって解消しているの?』とか、インターネット世代の若者達から聞き返された時点で『うっ!』と言葉に詰まってしまいそうです。
DXCCをはじめとする各種アワードハンティングやQSL集め、苦労して自作した無線機を初めてスイッチONする時のワクワク感〜心に描いた通りの初通信が成立した時の喜び・・・などは『実際にやったことがある者』にしか理解できない興奮・価値観・達成への満足感、、、ではないでしょうか?
 
つい最近、自作の小型飛行機による単独飛行南極点到達にチャレンジしての帰途、(予期せぬ向かい風にあおられて燃料消費量が予定したよりも増大した結果)燃料が足りなくなりそうになって某国南極基地に着陸、ドラム缶1〜2本分の燃料を売ってもらえるどころか『非難轟々の嵐』にさらされていた豪州冒険家のニュースを聞いて、『真の中身』よりも『表面的な建前』が最重要視されるかのような最近の一般社会では恐らく通用しないであろう旧き善き時代の『アマチュア精神』と基本部分が共通するような寂しい印象も心の片隅をよぎりました。
 
アマチュア無線の衰退を憂い、その時代錯誤ぶりを自ら嘆いてあきらめてしまう前に、もういちど自分自身の心のメモリー上にある『アマチュア無線の素晴らしさ』を反芻した上で、ARAなりの新世紀アマチュア無線の楽しみ方を見出して『生涯の趣味』としてこれからの人生を彩っていこうと考える2003年の最終ストレート/ゴール前です。
 
▼食い扶持稼ぎで関わる業界の2003年はこんなでした
ここ数年、実に多くの企業IT部門をお手伝いさせていただきましたが、特に今年になって同じような時期にスタートラインに並んだEコマース系オンラインビジネスの『勝ち組』『負け組』がはっきりしてきたような印象を受けました。手短に結論から先に申しますと、一般消費者に対する知名度や商品/サービスに関する価格競争力などで他社よりも優位に立ち、よほどエスタブリッシュしてしまったラッキーな企業を除いて『やっぱりヒト・・・!』なのです。
 
新システムへの期待に胸をふくらますクライアントに対して私がいつも断るのは『私ができるのはここまでです。表現が不適切かもしれませんが、例えて言えばインターネットの大海原に何本も延縄を流したような状況です。エサの付け替えなどの縄の管理をしっかり忘れずに、かかった獲物は上手に本船やイケスに取り込んでくださいね。そうしないと取り逃がしたり、サメに横取りされちゃいますよ!』。
ビジネスって、よく農耕式とか狩猟式とか焼畑(!)式・・・とかに例えられるでしょ?。オンラインでのビジネス、、、神様にも例えられる一般消費者の皆さんには大変申し訳ないと心の中で頭を下げつつも『OnLine=延縄(はえなわ)式』と勝手に命名してしまいました。
 
多額の投資をしてどんなに優れた最新システムを導入した場合でも、そのシステムの向こう側から『ヒトの温もり』を顧客に向けて素早く発信できる企業が勝ち組の多くをしめています。
もちろん『対応マニュアル』の類は揃っているのですが、取り扱い商品や提供するサービスの詳細に精通し、顧客の意向を汲むのが上手なベテラン担当者複数によってパーソナライズされたやりとりが可能な企業ほど新規顧客に加えて常連客(リピーター)が多そうです。きちんとアップデートされている、見やすくて信頼できそうなウエブサイトに加えて、顧客データベースの内容やインターフェイスも充実、セキュリティー対策も万全の企業が多いです。
 
負け組に共通する大きな敗因は、同業他社と比べて価格がそれほど安く設定されていないのにシステムそのものに頼り切ってヒューマンな部分をケチってしまった過度のリストラぶりです。
アウトソーシングをフル活用した自動送信の量産型ニュースレターにロボット応答の味気ない受注確認メール、顧客からの問い合わせなどを担当するのはマニュアルを暗記させられた少数の促成栽培の新入/パート社員・・・マニュアルにない質問への回答やクレーム処理はテンテコ舞い上司のデスク上に長期間放置。たまのメインテナンスで詳細を見せてもらうとリピーターらしき顧客の姿はほとんど見当たりません。このような企業に限って、新入社員まかせのウエブサイトは適正にアップデートされずに放置状態。昨日入社した不特定多数アルバイト従業員達でさえ、その気になれば簡単に閲覧/コピー可能な顧客データベースだったり、内容・セキュリティー共にお粗末な状況が多く見受けられます。
 
ハイテク時代と言えども実際に運営するのは血の通った人間、そして顧客となるのも同じ血の通った人間・・・悪評ふんぷんのツーショットダイアルや男女出会い系サイトやオンラインチャットなどでも、ナンパの上手下手の差が激しいそうですが、最新ハイテク技術を散りばめたEコマースシステムですら、『企業と顧客の出会い系ツール』に過ぎないことを改めて確認する機会が多かった2003年でした。
 
▼どんな時代でも、楽しくて有意義なアマチュア精神

SHFの無線ネットワークをいじるのはとても楽しいです。従事者資格や局免許が必要なアマチュア無線では、例え最上級ハム資格を所持していても現アマチュア無線制度上ではちょっとやりにくいような面白い『個人/商業目的通信実験』が、無資格/無免許でかなりの広範囲にわたって可能になった・・・と言っても過言ではありません。
逆に考えれば、『ハム以外の一般人達でも、SHFハイテクデジタル通信や超微小電力/超小型送受信デバイスをちょっと前までと比べれば抜群の手軽さと自由度で(金銭的利益が目的でさえ)活用できるハード/ソフト/バックグラウンド環境に変遷した』と言えます。

 
『社会人予備軍的若い世代の皆さんの職業選択、一般社会や個人の暮らしに役立つ金銭以外の何かを得ることができるのもアマチュア無線趣味のメリットの一つ』と考えた場合、最上級ハム資格が持つプリビレッジ度がずいぶん減少してしまったかのようにも思えます。
許される最大出力以外は2アマと同じ、英文併記すらされていない日本のアマチュア1級資格を『所持しているだけ』に近い一部の皆さん、、、1時間5000円ポッキリとかのキャバクラオネーチャン相手に『ゴールド/プラチナカード』や『自家用パイロット/小型船舶操縦士ライセンス』なんかをチラつかせているオヤジ連中と『同格』・・・などと、日ごろのちょっとした発言や態度のせいで万が一にでもローカル各局や交信相手などから心の底で見なされていたとしたら・・・せっかくの自己満足的最上級ハム資格が泣いちゃいそうでシャレにもなりませんぜ(笑)。
 
アイボールQSOで頂戴する名刺/QSLカードに『第一級アマチュア無線技士』などの『一見カッコいい肩書き』が誇らしげに印刷してある皆さんに限って『合法的固定局は200wどまり』が多いのも日本のアマチュア界七不思議の一つ。一方、アイボールQSO用の名刺として、コールサインの他に『運用可能周波数帯/電波形式/最大空中線電力』などがさりげなく併記されている名刺をいただくと、その方の『アマチュア無線家魂』に思わず頭が下がります。
 
基本となるアマチュア無線制度そのものは化石的梗塞状態のままで『難関と言われるモールス試験を廃止して、お手軽取得の上級資格によるオールバンド/ハイパワー運用』・・・最下級の4級資格者が多くを占める日本の状況では確かに一部の既存4級資格ハムの皆さんには喜んでいただけるかもしれませんが『移動する局=50W』の建前を考えれば3アマ止まりで、あんまり21世紀アマチュア無線のバックグラウンドに則した設問とは思えない1〜2級アマチュア無線工学試験の難関を乗り越えなければならない上級資格などは必要としない方々も多いかもしれません。
 
それに、国際的取り決めで『HF運用できるアマチュア資格にモールス送受能力が必要ない新時代』に変遷した訳ですから 、今までは世界のままっこ扱いだった日本の旧電話級や4級資者達も日本国内のみならず地球規模でお日様のあたるHF街道を胸を張って闊歩できる時代が到来した訳です。『主に国内のみの通信』とかの国際社会を意識した苦しい建前(言い訳?)も必要なくなりましたから 、極端な言い方をすれば、国際法+ハイパワー関連基礎知識の『追試合格』だけで既存4級局に対する『追試内容に応じた個人責任でのHFハイパワー運用を世界に恥じることなく堂々と解禁できる環境』が国際的に整ったということにもなります。21世紀HF帯でのハム局運用には、、、『英(or外国語)会話基礎知識』が『高速モールス送受能力』よりも必要とされている・・・のかもしれません。
 
そんな訳で、『モールス試験廃止』がアマチュア無線再復活の真の切り札になるとは・・・とても考えられない心境です。時代の流れですから、廃止そのものに反対するつもりもありませんが『アマチュア無線のあれこれを積極的に楽しむ気持がある以上、1分間25文字+ぐらいの送受ワザがあっても損はないんじゃないの?』という消極的温存派・・・と、自分自身を位置付けています。
 
どうせモールス試験を廃止するのなら、日本でも、モールス符号や電子レンジ的ハイパワー送信機や難解な計算式などを始めとする旧時代的設問を取り去って、新世代コミュニケーション的必要分野を加えた『デジタル級アマチュア無線技士』 の資格かなんかできて、それなりの興味深い操作・運用・実験範囲が許されるならば・・・理科・工科系大学に『デジタルアマチュア無線クラブ局』が開局されて斬新な実験運用に取り組んだり、若い世代の技術志向系皆さんも『21世紀アマチュア無線』に興味を持って続々と入門してくるような『薄ぼんやりした夢』すら描いてしまいます。
 
『学生時代にアマチュア無線で培ったSHF最新デジタル通信ワザを活かして・・・』、、、多くの同世代ラジオ少年仲間達が『ハム趣味』をキッカケに大きな夢を胸に秘めて電気・電子・高周波関連業界に巣立っていった『あの頃』を想い出せば出すほど・・・21世紀を担う若者達が自信と誇りを持って社会に翔たける・・・そんな伝統的土壌創りへ向けた新しい動きがあんまり感じられないのが残念でなりません。ハイテク電子/通信業界で現役活躍されているオジサン世代に属する多くの皆さんが『若い頃は私もアマチュア無線を熱心にやっていたんですけどねぇ・・・』と懐かしそうに(残念そうに?)おっしゃいます。
 
先進諸国では、たとえ『純然たる合法局』であってさえ一般住宅地などにおける電波被曝や家電/IT製品への電波混入、隣近所に対するアンテナタワー脅威のトラブルなどが以前にも増して社会問題化しつつある『アマチュア無線局受難時代到来』の現状を踏まえた上で、アマチュア無線界のリーダー的立場の皆さん方(特に、自ら重責をかって出て立候補なさる方々)には『変遷した一般社会や環境との整合性を重視した、時代の要求に応えることが可能な新時代アマチュア無線への切り口』を早急に開拓、監督官庁に対して積極的に働きかけて頂きたい気持で胸が一杯になってしまいます。
 
仕事や趣味で無線LANや様々なハイテクITデバイスをいじることに関して、アマチュア無線の経験者が有利であることに変りはありません。ほとんどがアナログ知識とは言っても、ハイテクデバイスを動作させる源となる『電気』そのものの扱い方や、電磁波関連の基礎知識をカジっているだけでも大きなアドバンテージですから決して馬鹿にはできません。。。
 
『いつ・どこで・だれが聞いているか判らない、、、乱入・混信・なりすまし・無許可中継・無許可記録・意図的妨害の可能性だってある・・・』まだまだヨチヨチ歩きに近い『一般素人向け新世代ハイテク通信過渡期』真っ只中の現在、法律の存在とは別の次元でのこのような現実を『ハム』として別の世界で体験しているだけでも大きな違いではないでしょうか?。
 
何かと重宝する『メール転送サービス』や『匿名メールボックス』などにしても、システム/プログラム本体をいじったことのある方ならば当然ご存知のように、基本的には(管理者の意向次第で)アカウント別に本人以外のアドレスを加えた複数転送先を簡単に設定できる環境がほとんどですし、通過メールの発信元IPなどをチェックして掲示板などの匿名投稿アクセスログと自動照合させることなども可能です。不具合が発生したPCを修理に出せば、意図的/そうでないに関わらずHDD内に保存されている各データや履歴を見られてしまう状況も皆無とは言えませんし、中古PCにフォーマットしたHDDやメモリーデバイスをつけたまま売ってしまえば初期化の方法によっては抹消データ復活も簡単ですから・・・盲信的IT享受の落とし穴にはくれぐれも注意された方がいいように思えます。
【お遊び的ご参考】
↑・・・とは言っても・・・↓
『実用的アマチュア無線(?)』の意味合いが薄れて、これからは以前にも増して『道楽的アマチュア無線』的な色彩が濃くなりそうな雰囲気に、今回も長々と書き綴った建前能書きとは全く違った別の期待(地球規模で想い出話などをのんびり楽しめる『お空の老人クラブ』的アマチュア無線)を寄せてしまう『もう一人の自分』が・・・そろそろ『リタイア後の人生』を考え始めなければならない年代にリーチがかかっているARA自身の心のどこかに宿っている・・・ことも、最後に白状しておきます。
 
▼在豪JARAメンバー近況他
皆さんそれぞれオンラインではアクティブ/仲良しなのですが、ますます多忙になってきた仕事と無線以外の多彩な趣味+家庭サービスでなかなかアクティブな無線運用まで手が回らないのが現実の様子です。HF帯のCONDXがそんなに良くないのに加えて、オーストラリア文化でもある『家族サービス』を心がければ『余暇に一人で無線機に向かっているとなんだか罪悪感を感じる・・・』という良きパパの悩みを久々に耳にした2003年でもありました。
 
みんなで楽しく移動運用でもしたいねぇ・・・などとグチりながらオーストラリアビールを飲んでいても、傍らには携帯電話、、、ちょっと前までは多くの皆さんが手にしていたFMハンディー機が見あたらないのが物悲しいですな。お手軽通信が携帯電話やインターネットにとって代わってしまった分だけ『本格的アマチュア無線を楽しみたい』という欲求がますます強くなるのですが、そう思えば思うほど、時間不足が大きな壁となって立ちはだかっているのが在豪JARAメンバー共通の悩みみたいです。
 
『リタイア後に存分に無線をやるために今のうちにタワーを立てておいたぞ!』などという剛の者もチラホラ登場していますから、次のサイクルピーク時にはVKのお空に強力な日本語電波が飛び交う期待感は捨てきれません。手軽なモービルからたくさんの局と交信できるFBなCONDX再来を待ちかねているのは皆さん同じ、ハイウエーを数時間連続で走行することが多いARAは、14/21/28MHzモービルでCQを出し続けているのですが滅多に交信ができなくて寂しがっています。
 
2003年もJARAウエブサイトへのご来訪ありがとうございました!
残り少ない本年もつつがなく、そして、もうすぐやってくる2004年が皆さんご自身と皆さんの愛する方々にとってすばらしい発展の年になりますように・・・


【2002年】 【2001年】 【2000年】 【何かご感想があれば>>>】